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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
183/245

第183話

     183

 春の日差しを受けながら、街を軽く散歩し、帰宅した後、幾分ゆっくりした。そして入浴と夕食を早めに済ませ、午後九時前には寝床に入る。疲れていて、すぐに寝入った。真夜中、一度目が覚めてトイレに立ち、また眠る。午前五時にはベッドを出て、キッチンへと入っていった。

 カフェオレを淹れて飲んだ後、食事を作る。朝食はいつも簡単に済ませていた。味噌汁などをこしらえるだけで、基本的にすぐ取り終える。

 食事してから洗面し、軽く書斎の掃除などをして、パソコンを立ち上げた。キーを叩き、原稿を作っていく。疲れていたのだが、普段通り執筆をこなす。長年やっていることだ。全然無理にならない。

 執筆依頼が来ている原稿を打つ。最近、ネット小説や新刊の執筆を主にしていた。この仕事が長いから、淡々とやる。気にすることもなかった。

 実家のアル中オヤジのことは、とうに見捨てている。あの野郎、どうせ昼間から酒飲んでるだろうなと思っていて、あえて意識から外していた。考えたくもない。何ら更生しない人間に関しては、何を言っても無駄だからだ。あんなヤツ、誰も助けないだろうとも感じていて……。

 計画していた一日の仕事が終わると、作ったデータを保存し、パソコンを閉じる。ちょうど昼だったので、食事を取り、午後から散歩に出るつもりでいた。街は曇っている。一応、傘を持っていこうと思っていた。万一降られた時、道のど真ん中だと避けようがないからだ。普段から何かと用心深い。あくまで性分なのだが……。(以下次号)


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