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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第170話

     170

 外を歩き、軽く散策して回る。街は暖かく、過ごしやすかった。午後三時過ぎには自宅マンションに帰り着き、しばらくして夕食を取る。そして入浴し、体を温めて眠った。すぐに眠りに落ち、また夜の時間が過ぎていく。

 翌朝午前五時に起き出してキッチンへと入った。カフェオレを一杯淹れて飲んでから、朝食を作る。疲れていたのだが、今日も通常通り仕事だ。食事を取って洗面所で洗面し、パソコンを立ち上げた。キーを叩き、原稿を作っていく。

 ネット小説や雑誌連載の原稿などは進んでいる。仕事をこなした。昔から書くことは得意だから、いいのだ。慣れがあった。この仕事を始めて十年以上経つのだし……。

 今でも新作は常に書いている。単行本などの書き下ろしもやるつもりでいた。俺の売れない本も一応書店の店頭には並ぶ。加田慎司という書き手は一体どういった作家?と皆思うに違いない。別に今まで出してきた本もそう部数は出てないのだ。これからもそうだろう。売れない作家もいて、文壇が成り立っている。不思議なことでも何でもなかった。

 執筆の合間にコーヒーを淹れて飲みながら、休憩などを取る。正午前には仕事が終わるのだ。仕事時間は一日に四時間程度。それでも生活が成り立つのだし、十分食える。いずれわずかな金で暮らすことになるのだろうが、気にしてなかった。遠い先のことなのだし……。

 その日も昼食を取り終えて、昼過ぎから、散歩に出かけた。暖かい外を歩く。ゆっくりと。(以下次号)


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