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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第168話

     168

 その日、散歩した後、午後四時過ぎに自宅マンションに帰ってきた。夕食と入浴を済ませて、早めに眠ると、またいつもと変わらない朝がやってくる。キッチンでカフェオレを一杯淹れて飲み、朝食を作った。食べて洗面を済ませ、書斎へと向かう。

 毎日変わらないのだし、パソコンで原稿を綴るのにも慣れていた。別にそう気に掛けてない。仕事中は休む間がほとんどない。人気作家じゃないのだし、一日の仕事時間は四時間程度だ。それでも十分食える。金に困ることはない。原稿を作りながらも、いろいろと考えていた。何かを考えるのが、作家の仕事であり、本分だ。

 毎日何か書きながらも、退屈さはあった。散歩の時、外を歩きながら、考えることもたくさんある。俺自身、鬱の症状があって疲れていても、欠かさず執筆する。原稿がはかどらなくても、気にしてない。波があるからだ。それに先の原稿を送っているから、安心できていた。

 春は暖かいのだが、何かと鬱が高じやすい。なるだけ刺激を避けていた。神経をやられるので……。それにマイペースを保つ。急ぐことはない。じっくり腰を据えて書けばいいのだ。そう思い、パソコンに向かっていた。

 昼には仕事を終えて、作ったデータを保存してマシーンを閉じ、ゆっくりし始める。昼食後、散歩に出かけた。幾分疲れてるなと感じながらも……。(以下次号)


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