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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第167話

     167

 散歩から帰ってきて、読書などをした後、食事を取り、午後六時過ぎには入浴する。そして午後九時前には眠った。疲れていて、寝付いた後、夜中目が覚める。トイレに立ち、また眠って、午前五時には起き出した。

 冬の朝は寒いのだが、時候がよくなってきている。キッチンへと入っていき、カフェオレを一杯淹れて飲んでから、食事を作った。朝食はしっかり食べる。栄養を取っておかないと、腹が持たない。食事後、使った皿などを洗い、後片付けを済ませて洗面する。そして書斎へと入り、パソコンを立ち上げた。

 キーを叩き、原稿を作っていく。別に多作じゃないのだし、先の方の分まで入稿しているので急がなかった。執筆は仕事であると同時に、一日のリズムでもある。

 確かに失敗作を上梓したこともあった。あんな作品書いちゃったな、ということも多々ある。だが、長年創作をやっていると、少々のことは気にならない。ずっと同じクオリティーのものを量産できるわけじゃないのだ。いろいろあって、書き手なのだから……。

 外はわずかに陽が照っていて、気温も上がり、冬の終わりを感じさせた。執筆の合間に立ち上がり、コーヒーを淹れ直す。誰もいない独りの部屋で、邪魔されずに過ごせているからいいのだ。必要な分だけ、原稿を書く。原稿料は毎月、銀行の所定の口座に入金されてくる。通帳記帳はしていた。もちろん、俺が使う金は極少額なのだが……。

 仕事が終わると、淹れ直したコーヒーを一口飲み、パソコンを閉じた。そしてゆっくりし始める。食事を作り、取ってから、また散歩に出かけた。晩冬特有の風が吹く。春が近い。また暖かい季節がやってくるなと感じられて……。(以下次号)


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