表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本を書く仕事  作者: 竹仲法順
153/245

第153話

     153

 その日も午後はゆっくりし、夕方になって食事と入浴を済ませてから、午後九時前には休む。夜間目が覚めた。トイレに立ち、また眠る。午前五時には目が覚めて起き出し、キッチンでカフェオレを淹れた。カップ一杯飲んだ後、朝食を作る。食べてから、洗面所で洗面し、書斎に入った。

 パソコンを立ち上げて、メールのチェックをした後、キーを叩き始める。連載原稿に加筆していった。確かに冬真っ只中で寒い。だが、季節に関係なく原稿を作っていく。毎日朝から仕事だ。年中ずっと。

 ネット小説と月刊誌の連載と単行本の原稿、それに書評が俺の書く原稿である。大抵、毎日午前中の四時間ちょっとの時間で終わる。疲れはあった。作家は誰でも原稿を書くのがメインの仕事である。サイン会やトークショーは、人気のある書き手の特権だ。俺には縁がない。

 著述も自宅で出来る仕事だからいい。俺自身、外で働いた経験がないので、勤めの辛さは今一つ分からない。それに人中でいろいろやることは俺に出来ない。個人営業が向いている。執筆業は俺にとって、まさに天職だと思えた。もちろんパソコンさえあれば、どこででも出来るのだし……。

 いろいろあった。考えることが。人生を充実させるには何がいいかと。だが、結論から言えば、今を大事に生きることである。それ以外何もない。

 四十代というのは難しい年代だ。模索していくつもりでいた。じっくりと。稀に考え込むこともある。考えてもあまり意味がないことまで……。

 その日の分の執筆が終わると、作ったデータを保存し、パソコンを閉じた。そしてゆっくりし始める。昼食を作って取った後、コーヒーを淹れて飲みながら寛ぐ。読みかけの本を開き、目で字を追い始めた。読書はいい。負担にならないので……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ