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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
150/245

第150話

     150

 駆け抜けるように午後の時間が過ぎ、夕食と入浴を済ませて、午後九時前には眠った。冬の夜は起きていても仕方ない。それに自然と眠気が差すのだ。ベッドに入ると、すぐに寝入った。

 翌朝午前五時には目が覚めて、寝室の電気を点ける。そしてキッチンへと向かった。牛乳を温めてカフェオレを一杯淹れ、飲む。疲れていても、通常通り仕事がある。自分を書き物に縛っておくのだ。本来なら、日曜ぐらいゆっくり眠っていてもいいのだが、起きて支度し、執筆する。

 朝食後、洗面を済ませて書斎に入った。パソコンを立ち上げて、作りかけのドキュメントを開き、キーを叩き始める。他作家がどうしているかは関係ない。俺にはそういった情報はどうでもいいことなのだ。着実に原稿を書いていく。特にネット小説や月刊誌の連載原稿などは、しっかりと綴る。

 確かにヒットが欲しいと思うことも間々ある。だが、そうなれば、それはそれで大変だ。何かで話題になるということは、耳目を集めるということだからである。昔から、売れている物書きが変にプライバシーを探られたり、嫌がらせやストーカー行為などをされたりするのは知っていた。特に若手の女流作家など、やられることは、実に滅茶苦茶である。

 今の自分は安定している。このままがいい。たとえ注目されなくとも、一定の原稿さえ書けていれば、それでいいと思っていた。もちろん、売れないということは対価が少ないということなのだが……。

 その日も予定していた分の原稿を書き上げ、昼前にはパソコンを閉じた。そしてゆっくりし始める。昼食を作り、取ってから、午後は自分の時間に充てた。椅子に座り、読書する。寛げていた。部屋の中は暖房を付けていても、幾分冷えるのだが……。(以下次号)


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