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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第145話

     145

 その日も午後は読書などをして過ごし、夕食を取ってシャワーを浴びた。そして午後九時前には眠る。一晩休むと、また朝が来た。午前五時には起き出し、キッチンに入ってカフェオレを一杯淹れる。飲みながら、朝食を作った。

 食事を取り、洗面して書斎でパソコンに向かう。キーを叩き、原稿を作っていった。執筆が進む。無駄を嫌っているから、基本的に依頼された分以外の原稿は書かない。それだけ、時間の管理を徹底しているのだった。

 オヤジとは会わない。時間のロスだからだ。別にいいのである。互いに嫌い合っていて、あの人間とは縁がないと思えるからだ。それに現実を直視せずに、何かに逃避する人間っていうのはダメなのである。酒やタバコ、ギャンブルなど、自分自身が堅実だから、そういったことは一切しない。

 午前中原稿に向かいながら、いろいろ考える。頭の中に絶えず何かが思い浮かぶ。自然現象なのだ。感じることはたくさんあった。昔を思い出すこともある。まあ、別に人は放っていてもいろいろ考えてしまう。感情の動物だ。その感情や感覚を創作に活かす。キーを叩きながら、抽象的なものを具現化し、作品にするのが俺の仕事だ。

 食事時になり、仕事が終わってパソコンを閉じた。ゆっくりし始める。軽く伸びをし、肩や腰を揉み解した。俺も一人の人間だ。やることをやったら、後は自分の時間に充てる。絶えず考えながら……。(以下次号)


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