表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本を書く仕事  作者: 竹仲法順
144/245

第144話

     144

 その日も午後をゆっくりと過ごし、夕方には食事を取って入浴した。そして午後九時前にはベッドに潜り込む。すぐに寝付き、夜中に一度目が覚めながらも、明け方まで眠れた。午前五時に起き出し、キッチンへと行く。カフェオレを一杯淹れて飲んだ。

 朝食を取って、洗面も済ませ、書斎に入る。パソコンを立ち上げて、キーを叩き始めた。朝は原稿の執筆が進む。書き掛けのドキュメントに加筆していった。

 確かに心身ともにきつい。だが、思う。冬の寒さもいずれは過ぎ、また春が来るだろうと。別に深く気に留めることもない。単に一時的に感じる辛さだ。それに原稿が進んでないわけじゃない。むしろ不調の時の方が大いに進むのだった。

 合間に休憩する時、コーヒーを淹れて飲む。カフェインの量は以前よりだいぶ減っていた。飲み過ぎると、夜間の睡眠に悪い。昼間は起きているからいいのだが、夜は眠るから、夕方のコーヒーはなるだけ控えていた。

 リズムが朝型だから、午前中がよくても、午後は幾分疲れる。それに執筆が終わると、気が抜けていた。やはり人間は生き物だから、過熱することはない。最近、そういったことも分かってきつつあった。

 誰でも自分の仕事が終わると、安心する。そんなものだ。作家も原稿を書くにしても、限界がある。昔はそんなことを考えずに、がむしゃらにやっていたのだが、今はそんなことはない。それだけ年齢を経たということなのだが……。

 昼前に仕事が終わり、パソコンを閉じて、ゆっくりし始める。読書などをしながら、過ごした。書斎の椅子に座って本を読む。時間は過ぎていく。留まらずに……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ