表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本を書く仕事  作者: 竹仲法順
141/245

第141話

     141

 その日も午後をゆっくり過ごした後、夕食を食べて、シャワーを浴びた。午後九時前には眠る。寝付いてから、明け方まであっという間に時が過ぎ去った。午前五時には起き出し、また一日を始める。

 キッチンでカフェオレを一杯淹れて飲み、朝食を作って食べた。食事後、後片付けを済ませて、書斎へと向かう。パソコンを立ち上げて、作りかけのドキュメントを開き、キーを叩き始めた。書き掛けの原稿に加筆していく。ネット小説は三話分ぐらいまとめて入稿していた。いろいろあっても原稿は書く。

 毎朝早いから、午後は幾分眠い。合間に仮眠を取りながら、過ごす。疲れは溜まっていた。確かに対人関係は希薄なのだが、日々疲労が出る。執筆も何かときつい。四十代という年代は毎日充実していても、徐々に負の側面も出てくる。辛いところだ。

 原稿は出来ている。何かを書くことを本職としたくて、この世界に入った。最近、書くのと並行して、他作家の本も貪り読んでいる。ミステリーは奥が深くて、感じることが多かった。

 俺の出す書籍にサイン会などをするだけのニーズはない。だが、それでもいいと思っていた。一作一作念を込めて書いていく。それが結晶して形になるのだ。派手に売文を書くのだけはしたくない。

 昼になり、仕事が終わって、パソコンを閉じる。キッチンで昼食を作って取り、ゆっくりし始めた。眠気が差せば、ベッドで眠る。時間は過ぎ去っていく。絶えずずっと。冬の日は冷え込む。暖房を付けているので、部屋の中は幾分暖かい。熱が逃げないよう、扉を閉め切っていた。外は相当寒いだろうな、と感じながら……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ