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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第139話

     139

 午後の時が流れて、また夕方になる。早めに食事を取り、シャワーを浴びて、寝床に入った。午後九時前には眠る。夜間の睡眠は大事だ。俺も夜は眠っている。起きておかずに。

 また一晩が更け、朝になって起き出す。午前五時には目を覚ましていた。鬱の症状があっても、寝起きはいい。長年の習慣で、朝は早めに目覚める。キッチンで食事を作り、取ってから洗面した。コーヒーを一杯含み、書斎に入る。

 パソコンを立ち上げ、ドキュメントを開いてから、キーを叩き出す。原稿を作っていった。年中やっていることだ。変わらずにずっと。確かに疲労は伴うのだが……。

 原稿を打ちながら、思う。これからもこんな生活が続くんだろうなと。作家業は年齢が行ってもやれる。十年以上やってきているので、業界の裏は知っていた。俺の作品は部数こそ出ないのだが、発売されれば、書店に並ぶ。

 考えてみれば、出版界は栄枯盛衰が激しい。数年前にいた書き手はもういない。それに新しい人間たちが次々と出てくる。最近ミステリーの世界でも、いろんな作家が参入してきていた。当り前のことだが、何かと警戒している。脅かす勢力にならないかと。

 ただ、ずっと書いていて、最低でも自分の持ち分は守られているから、これでもいいかなと思うこともあった。基本的な考え方としては。

 昼になると、パソコンを閉じて食事を作る。寛ぎ続けた。もちろん、時間は気にしている。無駄にしないように……。(以下次号)


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