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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第137話

     137

 その日も午後はゆっくりと過ごす。そしてまた早めに食事や入浴を済ませ、眠った。

 日曜も朝早起きし、通常通り仕事する。疲れていても、書き物をこなす。パソコンに向かいながら、キーを叩く。仕事自体、慣れていて、淡々とこなしていった。

 翌日月曜も朝は午前五時に起きて、キッチンで朝食を済ませた後、書斎で原稿を打つ。精神病の症状は何かと辛いのだが、病院で処方された抗うつ剤などは服用していた。毎日同じことを繰り返すのだけれど、単調さにも抵抗はない。

 仕事量は増えない。相変わらず、ネット小説と雑誌連載、それに書評だった。単行本出版の話も出ている。皆メールでやり取りするので、必ず朝はパソコンのメールボックスを開き、チェックしていた。

 合間にコーヒーを淹れて飲みながら、原稿を打ち続ける。冬の日中は寒い。暖房を入れて、寒気を凌いでいた。暇なく動く。特に昼間の時間はアラームをセットし、分刻みで行動する。

 いろいろあっても、作家としての仕事は続いていた。ネットとパソコンさえあれば、出来る仕事だ。思う。愚直にやっていこうと。

 その日も昼前に仕事が終わり、データを保存してマシーンを閉じる。そしてキッチンで食事を作った。食べながら、窓の外を見ると、若干積雪がある。この季節、冬の寒さが一番厳しいから、何かと室内にこもりがちだ。原稿や出版の対価をもらう職業作家というのは、基本的にこもる仕事なのだけれど……。(以下次号)


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