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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第135話

     135

 その日も午後はゆっくり過ごし、夕食を取って、熱めのシャワーを浴びる。体を温め、午後九時前には寝床に入った。寝つきはあまりよくない。軽く夜食を食べて、歯を磨き、ベッドで目を瞑っていると、自然と眠りに落ちた。

 翌朝も午前五時には起きる。精神病は本来なら目覚めが悪い。俺も朝は気力で起きていた。やることがある。ペースを崩さないのだった。カフェオレをコップ一杯口にして、朝食を作る。食べてから、洗面所で洗面した。

 書斎でパソコンを立ち上げる。寒い。暖房を入れて室内を暖めながら、起動したマシーンで作業を行う。午前六時半過ぎで、まだ辺りは暗い。マンション内外は物音がしなかった。俺のように冬場でも早く起きる人間は珍しいだろう。もうちょっと寝ていてもいいのだが、俺の体は無理やりにでも、朝起きるように出来ている。

 キーを叩き、原稿を作っていく。暇はない。最近もネット小説の原稿は一日に十二枚程度書く。筆量的には増えているわけでも減っているわけでもなかった。ワープロソフトを使えば、大量の原稿を短時間で書くことは可能だ。手書きなどと違って。

 確かに疲れはあった。それに腱鞘炎もある。だが、俺自身、原稿を書くのは午前中の時間帯だけだ。だから、気を張ることなく、淡々と平常心でやっていた。

 その日も昼前に仕事が終わり、パソコンを閉じてゆっくりし始める。録っていたテレビ番組や読書などで楽しんだ。売れている作家と違って、原稿に追われるわけじゃないのだし……。椅子に凭れて、楽な姿勢にする。パソコンに向かう時は、同じ体勢を維持するのだから……。(以下次号)


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