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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第133話

     133

 その日も午後の時を過ごし、早めに夕食を食べてから、入浴して眠った。午後九時前にはベッドに潜り込む。連日疲労が溜まっていた。一晩ゆっくり眠り、朝起き出す。鬱の症状は辛かった。だが、昼間は基本的に活動時間帯で忙しく、最近は昼寝する時間などもない。

 午前五時前には起き出して、キッチンへと向かう。カフェオレを一杯淹れて飲んだ後、朝食を作った。食事を取り、歯を磨いて洗顔したら、すぐに書斎に入る。パソコンを立ち上げて、仕事を始めるのは午前六時半前からだ。冬だと、普通の人はまだ寝ているか、起きたばかりの時間である。

 キーを叩き、原稿を作っていく。俺自身、強い意志でやっていた。安易な方に逃げない。確かに逃げたくなるのも事実だが、昔から人並み以上に艱難辛苦があって、何もかもを受け入れる体制が出来ている。怖くないのだ。自分に克っているのだから。

 作家というのは理解されにくい仕事だ。だが、返って健康である。サラリーマンなどは長時間拘束で、残業なども普通にするのだし、きついだろう。俺にはそれがないからいい。自由業は時間じゃなくて、出来高や歩合で勝負だから、せっせと原稿を書く。

 昼間は暇なく、分刻みで動いている。慣れが生じていた。邪魔する人間など誰もいないのだし、書斎にこもる。一日分の執筆が終わると、データを保存してパソコンを閉じた。そしてそれからはゆっくりする。いろいろあるのだが、毎日充実した日を送っていた。もちろん、合間に息抜きする。適度にコーヒーなどを淹れて飲みながら……。(以下次号)


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