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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第130話

     130

 午後の時間を過ごし、夕食と入浴を早めに済ませて、午後九時前にはベッドに潜り込む。そして眠った。疲れていて、すぐに寝付く。明け方目が覚め、午前五時前には起き出した。熟睡できてなくても、一日を始める。何事も形からだ。

 カフェオレを一杯淹れて飲み、温まってから、朝食を食べる。後片付けをし、洗面所へと向かう。歯を磨き、洗顔して髭を剃る。書斎でパソコンを立ち上げて、キーを叩き始めた。別に普段通りに淡々とやっていく。儲けの少ない書き手なので、原稿を書く時間は午前中だけで十分足りる。

 一流大学出身とかいう輩が一番苦手だった。作家など、比較的低学歴が多い。大学で創作をやっていたのだが、文章を上手く書ける人間は、ペーパーテスト上の学力などまるで度外視している。関係ないからだ。俺の周囲にも大学の授業などほとんど出ず、おまけに留年もせずに、早々と大学を辞めて、作家として成功している人間が大勢いる。

 高学歴などを云々するヤツらは、単なるバカだとしか思えない。いくら偏差値の高いところを出ようが、頭の悪い人間はたくさんいる。ましてや一流大学卒などを自慢して回るなど、時代遅れとしか言いようがない。

 絶えず原稿を作る。休日でも執筆を欠かさない。キーを叩き、マシーンのディスプレイ上にストーリーを構築していく。大変なのだが、必ずやっていた。劣等意識のようなものがあって、尚更仕事に専念する。

 昼になると仕事が終わり、パソコンを閉じてキッチンで食事を作った。食べながら思う。自分の時間を大事にしようと。案外、時間というものはすぐに過ぎ去る。無駄なことはしない。日々分刻みで動くのだし……。(以下次号)


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