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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第13話

     13

 執筆が終わって、午後はゆっくりする。普通にテレビドラマを録って見ているのだが、金が掛からない娯楽だ。それに最近のトレンドや世相が分かる。ずっと家にいて外出しないと、いろんなことが分からなくなっていく。作家など、ネットや本の世界しか知らなくて、何かと世の中に疎いのである。正直なところ。

 また一晩眠り、一夜が明け、涼しい秋の朝が訪れた。コーヒーを一杯淹れて飲みながら、スマホを手に取り、ネットニュースを読む。そして朝食を取った。別に変化はない。普段から、変わらない日常を望んでいるのだ。このまま少ない稼ぎでも構わない。いずれ年齢を経れば、支給される微々たる額の年金と、蓄えで暮らせばいいのだから……。

 いろいろと気になることはある。特にメンタル面だ。精神科に掛かっているのだが、鬱がなかなか収まらない。精神病など、誰でも罹る可能性がある。ストレス社会で、真面目に生きる人間はどうしても心に負荷が掛かってしまう。何かしら辛い。 

 だが、作家というのは表現者だ。俺も作中にいろんな人間を出してきた。特に犯罪など明確な動機ばかりがあって起きるものじゃない。さすがに振り込め詐欺やバラバラ殺人などは絶対にネタにしないのだが、この複雑な現代社会において、無茶苦茶ことが起きつつある。

 また書斎で書き始めた。パソコンを立ち上げて、キーを叩きながら原稿を打つ。疲れていたのだが、いつも通り仕事をこなした。淡々とでも書き物は進む。原稿はきっちり書いていく。あくまでブレないように、視点や視座をきちんと据えながら……。

 毎日、ネット小説のアクセス数を必ず確認する。多数の人が来ていた。ネットというのは恐ろしい。集客能力が半端ないからである。付いていけてないところもあった。自分自身に時代遅れ的なところもあるので……。

 原稿を書き終えて、午後から寛ぐ。少しだけ疲労は残るのだが……。(以下次号)


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