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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第126話

     126

 連日疲れていたのだが、夜間はベッドの中で休み、朝起きる。鬱の症状として、朝が辛いこともあった。だが、俺には慣れがある。この十年近く、活動サイクルを朝型にしているから、平気だった。返って午後九時以降起きていられない。もう目を瞑る時間だ。

 その週の水曜も通常通り午前五時に起き出し、ベッドを出てから、キッチンへと歩いていく。カフェオレを一杯淹れて飲みながら、朝食を作った。慌てずにゆっくりと食事を取り、栄養補給する。

 それから洗面所へ向かった。歯を磨き、顔を洗って髭を剃る。書斎は幾分冷えていたのだが、パソコンを立ち上げて、キーを叩き始めた。何かと疲労やストレスがある。だが、執筆を続けた。

 確かに原稿を書く作業は疲れる。だが、俺にはサラリーマンや勤めはやれない。別にいいのだ。向いてないことを、無理やりやる必要はない。人間向き不向きがある。そう思うと、今やっていることが一番いい。規定の期日までに原稿を入稿しさえすれば、どんな時間帯に書いていてもいいことになる。

 日常が面白くないからと言って、酒やタバコなどに逃げることはない。それをやると、実家のオヤジとまるで同じことになる。まだ生きてんのか?ついそう思ってしまう。現実逃避した人間にろくなことはない。

 昼になると、一日の仕事が終わり、食事を作って取った。またゆっくり出来る。何事でも細く長く続けたいと感じていた。人生長い。思っている以上に。それに精神疾患があっても大丈夫だ。俺自身、誰よりも健康的なのだし……。(以下次号)


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