表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本を書く仕事  作者: 竹仲法順
119/245

第119話

     119

 その日も午後はゆっくりし続けた。午後五時過ぎに夕食を食べて、その後入浴し、午後九時前にベッドに潜り込む。すぐに眠りに就き、午前五時まで睡眠を取る。熟睡できなくても定時に起きて、一日を始めた。

 冷え込むキッチンでカフェオレを一杯淹れて飲む。そして朝食の準備をした。ずっと健康志向だ。特に食事は粗食にしている。美味しいものは何かと味付けが濃く、体に悪い。だから、極力控えていた。食事が済むと、洗面所で洗面し、書斎に入る。年中同じことを続けていた。執筆は仕事であり、習慣だ。四十代に入り、尚更それを強く意識し始めた。

 確かに普通の人なら、正月の三箇日ぐらい寝ていてもいいと思うだろう。だが、俺にはそれが出来ない。第一、八時間睡眠が定着している。それ以上眠れない。それに毎日同じことを愚直にこなし続けるのが、人生を成功させ、有意義にするための秘訣だと思っていた。

 サラリーマンや公務員などと違い、作家は自由業である。時間の管理は徹底していた。分刻みで動く。常に俺の頭の中には時計があった。無為な時間を過ごさないよう、気を付けている。もちろん、人間はどんなに綿密なスケジュールを立てても、どこかで時間を無駄にするものなのだが……。

 執筆は進む。ネット小説も月刊雑誌の連載原稿も書き続けていた。パソコンのキーを叩き、綴っていく。疲れていても、やることはやる。強靭な意志があった。元々初志貫徹型で、一度決めたことは必ず実行する。仕事依頼も引き受けられるだけ、引き受けて。

 昼になり、仕事を終えてパソコンを閉じ、キッチンで昼食を作った。そして独りで取る。それから軽く昼寝し、午後の予定をこなす。読む本もたくさんあった。山積み状態で。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ