第110話
110
午後の時間、寛ぎ、また夕方を迎える。食事を取り、入浴も済ませてから、午後九時前にはベッドに潜り込んだ。一晩ゆっくり休むつもりでいる。すぐに寝入り、翌朝午前五時前には自然と目が覚めた。起き出し、ベッドから出て、キッチンへと向かう。世間がクリスマスでも、俺には関係ない。コーヒーを一杯淹れて飲んだ後、食事を作る。
毎朝作る味噌汁は健康の源だ。俺も体調はいい。食生活をきちんとしていたので、どこも悪いところはなかった。それにネットや文芸雑誌などに連載を抱えているので、下手に休めない。
食事を取ってから、洗面所へと行く。歯を磨き、洗顔して髭を剃った。毎日同じことの繰り返しだ。だが、慣れていて平気である。日常生活も執筆も回っていた。書斎でパソコンを開き、原稿を作る。キーを叩き、ドキュメントを開いて加筆していく。
年末の大掃除などはいずれやるつもりでいた。一人きりの年越しが、ここ数年続いている。別に違和感はない。何かと侘しいのだけれど、一人での時間は大事だ。実家に帰ることもない。ずっとそれで来ているから、平気なのだった。
通常通り原稿を書いていく。日曜でも必ず仕事する。一つのリズムだった。もちろん、合間に休憩も上手く取るのだが……。
街は晴れていた。昼になり、キリのいいところで仕事を終えて、パソコンを閉じる。そして昼食を作り、取った。午後からはゆっくりする。いつものように。(以下次号)




