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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第108話

     108

 その日も午後は寛ぎ、ゆっくりし続けた。食事と入浴を済ませて、午後九時には眠る。夜間はかなり冷え込むのだし、睡眠が最優先だった。ちょうど午前五時前には目が覚めている。起き出してキッチンへと向かった。

 コーヒーを一杯淹れて飲みながら、食事を準備する。味噌汁で温まりながら、ご飯や納豆を食べた。健康にいいものを積極的に取る。朝は一番大事な時間だ。気を入れていた。

 ヨーグルトも食べた後、キッチンの流しを片付けて、洗面所へと向かう。歯を磨き、顔を洗って髭を剃った。そして書斎に入る。パソコンを立ち上げて、キーを叩き始めた。書き掛けの原稿に加筆していく。確かに仕事は絶えることなく続いていた。疲労を伴いながらも……。

 ネット小説も日々アップされるのだが、好評のようだった。毎日チェックしている。原稿料も入ってくるのだし、書籍化されるかもしれない。現時点で勝手に思っていることなのだが……。

 別に他作家とはそう交流がないから、気にも留めてないのだが、派手に売れる輩もいる。売れたら売れたで、それはまた大変だ。私生活や休息といったものが一切なくなる。大問題だと思えていた。だから、俺自身、売れなくとも、作家業の対価として原稿料やわずかな印税をもらいながら、地味に暮らしている。

 昼になり、一日の仕事を終えてパソコンを閉じた。そして昼食を取る。それからゆっくりし始めた。いつものように。(以下次号)


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