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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第103話

     103

 その夕、散歩に行き、帰宅して食事と入浴を済ませる。そして午後九時前にはベッドに潜り込んだ。疲れていて、すぐに寝入る。毎日早寝していて、特に気に掛けていることもなかった。健康的なのだ。基本的に。

 翌朝午前五時に起き出し、キッチンでコーヒーを淹れる。気付けの一杯は、実に美味しい。飲んだ後、朝食を作った。味噌汁を啜りながら、ご飯や納豆を口にする。そして食後にヨーグルトを食べ、後片付けをしてから、洗面所へと向かった。

 歯を磨き、顔を洗って髭を剃る。そして書斎へ入った。疲れていても、通常通り仕事する。毎日欠かさず原稿を書いていて、何かといい感じだった。生活のリズムにもなる。たとえいろいろあっても、執筆していた。

 確かに連日何かと疲労気味で、書斎は暖房を付けていても冷える。参っていた。それでもパソコンを立ち上げれば、原稿を作る。作家は大変な仕事なのだが、責任は感じていた。雑誌などの連載で、穴を開けたりできないからだ。愚直に書く。ある意味、職人芸だった。

 それに原稿料はきちんともらっている。俺のようにネット小説を含め、二、三本しか連載を持ってなくても、お金はかなり潤沢に流れてきている。それが、とてもありがたかった。

キーを叩きながら、頭の中にある情景を文章化していく。暇はない。常に追われていた。執筆に。プロである以上、ギャラは入る。昔から金に困ったことはあったが、それも何とか凌いできていた。四十代は一つの職業の内容をほぼ知り尽くす年齢でもある。思う。これからも続けていこうと。

 冬の日は冷え込む。屋外は暖かいのかもしれないが、屋内は冷えていて……。(以下次号)


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