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絶望に打ちのめされる

桐島が笑美子とノリシゲと遊びに行くことになった昨日の夜は、中々寝付けず、いつの間にかAM4時になっていた。


ノリシゲ付きというのが残念で仕方がないのだが、そこは我慢だ。

多分ノリシゲが俺たちを二人きりにするように配慮してくれる。

そこがチャンスだ。そこで好感度を上げまくり、


なんてことをずっと寝ないで考えていたら、いつの間にか眠気が襲ってきた。


「ね、眠ぃ」


それからはぐっすり寝た。


約束の時間は、9時。


ピヨリはうっすらと目を開けた。

「う......」


目覚まし時計。まだ鳴ってないよな。セットした時間は7時だった。


時計を見る。


時刻は9時。約束の時間だ。

「ほぁアアアアアアアアアアアアアア!!」




思い切り遅刻をしたので、焦った。焦りまくった。


いや、だがしかし、着ていく服は決めてある、パンなら加えていけばいい。


後は俺のチャリにかかっている。


桐島は支度を数分で終わらせ、約束した場所に全速力のスピードで急いで向かった。


「悪ィ! 遅れちまったー!」


息を切らしながら、なんとかかすれた声を上げる。


それでも気付かないようなので、桐島は遠くの方から集合場所にいる二人に大きく手を振る。


「お、おーい!」


しかし、二人はまったく桐島に気づいていないのか見向きもせず、手も振り返さない。


「む、無視かよ!」


桐島は走って近づいて、二人をよく見た。

その瞬間、桐島は横にとんで物陰に隠れた。


そして目を疑った。

信じられないことが今、目の前で起きている。


心臓はバクバクと音を立てているのが分かる。


それはここまでチャリを漕いできて、心拍数が上がったのでない。今、目の前のあるもの、それが現況だ。




桐島の目には、いやがっている笑美子の唇をノリシゲが無理やり奪っている光景が映った。


「なッ!?」


桐島はいきなりの展開にまったく付いていけず。そこに凍り付いてしまった。


は? なんだありゃ?

新手の挨拶か?


どうしようどうしよう。





桐島は、一旦バレないようにそこを離れた。



なぜ、あそこで止めにいかなかったのか、後で激しく後悔することになったのはそれから1時間後の話だ。





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