朗らかな報道
教室
「桐島ァァ、んてめぇ遅刻ってのはどういうこだァ!?」
桐島の担任教師である『ゴリラ』が桐島に顔を近づけて言った。かなり口が臭く、桐島がしかめっ面になる。
『ゴリラ』はホモのようで同じように遅刻してきた美笑子には何も言わず、すぐ席に座らせたが、『ゴリラ』の好みの顔である桐島のことを中々解放してくれない。
「途中で大きいのしてました。すみません」
「穂々と一緒に便ジョイ(便所デート)でもしてたってのか? あぁん?」
「いえ、穂々とは途中で一緒になっただけです」
「クソはどこでしてきたんだァ? 俺が調べてくるから場所を言ってみろ」
「い、いやなんでそんなこと、訊くんすか? 先生は僕の大きいの食べたいんですか?」
桐島は『フォーリラ』に恐怖を覚えた。
「バカか、仮にも教師の俺が生徒の物を食うわけが無いだろ。コレクションにするだけだ」
ほっ、良かった。
桐島は自分の大きいのが食べられないようで安心した。
え、コレクション?
「いいから、さっさと場所を言え」
「いや、どんなことがあろうとクソした場所は教えられません。絶対にです」
ちょっと威圧をこめて言う。
『ゴリラ』はそれに怯んだのか
「……おし分かった、座れ」
『ゴ●ラ』は少しさびしそうな顔をしてから、席に座るよう桐島に促した。
桐島は自分の机にゆっくりケツを下ろし、座った。
席替えをした後、ノリシゲと前後の席になった。
ノリシゲが後ろを向いて話しかけてくるのは毎日で、いつもと同じく他愛もない、世間話を始めた。
「桐島、なんで遅刻したんだ? 走ったら間に合ってただろ」
桐島は、少しタメてから言う。
「ノリシゲよ……」
「聞いて驚け。俺は今日、穂ヶと二人きりで会話したんだぜ!!」
「お、おう、そんなことより、お前にうれしい知らせだぞ。今度穂ヶと俺と桐島で遊ぶ約束したんだ」
「ナニィイイイイイイイイイイ!!! プッ」
桐島は驚愕のあまりケツから屁が少し漏れた。
いや、よく考えると、デートではない。遊びに行くだけか。ノリシゲも一緒なのだから。
だがそんなことはどうだっていい。あの穂ヶと遊ぶ約束はしたんだ!
これは大きな進歩だ!
「俺は、行くぜ! ノリシゲェ」
桐島は何の疑いもなく、その提案に賛成した。
これから、あんなことになるなんて予想にもせず……




