第5話 決闘の後に……
テスト期間なもんで投稿が遅れました、氷訝です
今回は軽い事後会話的なものです。
時間かかった割に今まで以上にグダグダですがご了承下さい。
それでは"第5話 決闘の後に……"始まりです。
ーーエリュシオン魔術高校、決闘者治療室ーー
「…………ん、(ここは?)」
なんとなく頭がフラフラした状態で目を覚ました俺の目に写ったのは見覚えのない真っ白な天井、
そして俺の鼻と口の上にかかっている濡れハンカチ
「って、殺す気かぁ!」
俺は咄嗟にハンカチを壁に叩きつける。
頭が妙にフラフラすると思ったら疲れとかじゃなくてこれが原因かよ!
「あ、よーやく起きましたか、おはよーです如月さん」
「は?」
声が聞こえた方向に顔を向ける、しかしそこには誰もいない。
なんかの魔術か……?
「魔術なんて使ってないんですよー」
すると急に視界に現れる小学生くらいの黒い長髪の女の子。
あれ、ここって魔術高校だよな?
なんで小学生が?
「小学生じゃないですよ!立派な教師です!」
「……誰が?」
頭の中読まれてる気がするがとりあえずスルー
「わたしですよ!むー……信じてませんね」
「うん」
「そうはっきり言われると……もういいです、これを見たら信じてくれますよね!」
そう言って突き出してきたのは教師が全員もっている首にかける形の身分証明カード。そこにはこの女の子の写真と決闘者治療教員、富田千春の文字。
「………だめだよ?君、勝手に先生の身分証明カード盗って自分の写真貼るなんて」
「……………………………………………」
え、なにこの殺気、部屋全体が暗く見えるんですけど
「光霊術式……」
その言葉と共に富田先生 (みたいな人)の手に巨大な白い魔方陣が組まれる。
「宝臨裁──」
「う、嘘です!ただの冗談ですから!霊級術式なんてくらったら本当に死にますから!」
「………………本当に冗談なんですか?」
「本当です、反省してます……」
「……わかりました、許してあげます」
た、助かった……試合の3倍危険だった気がする
「それよりも如月さんはあの子にしっかりとお礼を言っておくです」
「あの子?」
富田先生が指差した所に目を向けると、俺の使っているベッドに頭を乗せ、すやすやと寝ている琴音がいた。
「あれ?なんで琴音がここに?」
「柊さんは如月さんが倒れてここに運ばれてから教室に戻らず、寮の案内すらも行かずにここにいたんですよー」
「そうなのか……ありがとな、琴音」
「というわけで、いつまで寝たふりしてるんですか、柊さん?」
……え?
「ふぇっ!?……先生、なんでわかったんですか!?」
「ふふ~ん、せんせーに演技なんて通用しないんですよー」
寝たふりってことは今の言葉聞かれてたのか!?
「うぅ……恥ずかしい」
いや、琴音、それはこっちの台詞だ
それよりも……
「あのさ……」
「「?」」
「琴音はなんで寝たふりしてたんだ……?」
「えっ!?そ、それは……その……そう!なんとなくだよ、なんとなく!」
まぁ、いいか……これ以上言っても教えてくれないだろうしな
「それじゃせんせーは外に出てるので二人でごゆっくり~」
「えっ!?」
「ちょっ……って行っちゃったよ……本当、よく分からない先生だな」
「そうだね……あ、璃空、はい、これ預かってたやつ」
「あ、そういや預けてたな、ありがと」
そう言って琴音から受け取ったのは1束のカード。
全体が薄紫で1枚1枚に紫の魔方陣が描かれてあり、大きさはよくあるトレーディングカードゲームより少し大きいくらいだ。
その約30枚のカードは俺が琴音から受け取った瞬間、紫に淡い光を発し始めた。
「……やっぱり璃空にしか使えないんだね」
それを見た琴音は少し悲しそうな表情をしながら言う。
「そりゃそうだろ、これこそが俺の受け継いだ"龍鱗術式"の真の力なんだからな」
そう、俺の使う龍鱗術式は本来、このカードを使った術式。
龍鱗術式の鱗とはこのカードを示す言葉だ。
「……そうだったね、誰にでも使えたら特別な力なんて言われないもんね」
琴音がまた少し悲しそうな表情をする。
もしかして……
「……もしかしてまた使えるか試してたのか?」
なんとなくいたずらしたくなり、少し怒った感じを出しながら言ってみる。
「うっ………その、璃空が簡単に使ってるのを思い出したらそろそろ私でも使えるかな~、って思って………その……ごめんなさい!」
そう言って思いっきり頭を下げる琴音。
想像以上に効いたな……
ちょっとやりすぎたか……?
「あ、冗談だから!怒ってなんか無いから!」
こんな会話ついさっきもあったような……
「……本当?」
上目遣い!?元々怒ってないけどこれじゃ怒れないだろうが……
「本当だよ、悪いな軽いいたずらのつもりだったんだ」
「よかった……って、それよりも!」
急に鬼気迫る表情で琴音が大声を出した。
「なんでさっきの試合"手加減"してたの!?」
「手加減……?なんの事だ?」
「相手は2学年首席、強いのはわかってるのに……璃空の得意なカードも付加能力も使わなかったじゃない!」
あー……やっぱ琴音にはわかってたか
そう、俺はさっきの試合………
"手加減"してた
「はぁ……いいだろ別に、勝ったんだから」
「勝ったんだから、じゃなくて!相手の攻撃だって璃空が付加能力を使えば防げたよね?なんで──」
「それじゃ──」
俺は琴音の言葉を遮り、自分でもわかる周りを凍り付かせるような声で──
「──本気、だしてよかったのかよ」
──一言放った
「っ……!それは……」
流石に少し威圧し過ぎたか……?
「ま、これさえ使わなければ大丈夫だとは思うけどな」
威圧感を一気に解いていつも通りの口調で右目の眼帯に触れながら言った。
「り、璃空……さっきの本当に怖いんだからね?」
「ごめんごめん」
軽く笑いながら琴音に謝る。
「でも璃空、それは絶対に使っちゃだめだからね?」
琴音はまだ少し怖がりながら警告する。
「これ……か」
ゆっくりと眼帯に手を掛けそれを外す。
その瞬間部屋の"空気が変わった"
俺の左目は黒、それに対して眼帯に隠れていた右目は
"朱"
そして人間とは違う、龍と同じ威圧感を放つ細い眼孔。
話しておこう、俺の過去、俺が何者なのか。
次回は璃空の過去説明!
では無く、一旦キャラ紹介でもしようかと思います。
感想、質問等お待ちしています。
次回、"登場人物紹介1"




