第4話 龍鱗之理
本日二度目の投稿、氷訝です。
今回も戸神造成戦です。
戦闘のみ、相変わらずのグダグダです。
それでは、"第4話 龍鱗之理"始まります
ーーエリュシオン魔術高校、闘技場メインホールーー
現在の戦況
如月璃空0ptVS戸神造成6pt
「はぁはぁ……」
戦況は現在圧倒的に璃空が不利、戸神の一撃には耐えたもののそのダメージは大きく既に息も絶え絶えだった。
「君がそこまで強い信念をもっているなら……僕もそれに答えないとね」
「(来る……!)」
再び戸神が一瞬で璃空との距離を詰め、今度は槍を構える。
戸神が走りながら放つ、神速の槍撃。
だが、もう璃空はそこにはいない。
戸神の槍は空を突き、ほんの少し戸神に隙が出来る。
「もらった!」
璃空がいたのは戸神の頭上、錐揉み回転の要領で戸神の槍を避けた璃空はその回転の勢いを保ったまま戸神の肩に刀を振り下ろす
しかし、
カンッ!
「なっ……!?」
璃空の攻撃は戸神の水の鎧に傷一つつけることすら出来なかった。
「……甘いね」
振り向きざまに繰り出される海皇の拳。
「(まずいっ……!)」
戸神の繰り出した正拳突きを璃空はほぼ反射的に交差した両手で防ぐ。
だが当然防ぎきれる訳はなくまた大きく後ろに飛ばされる璃空。
しかし、前とは違う、璃空は後ろに飛ばされながらもその右手に魔方陣を展開していた。
その色は黄、雷だ。
「雷将術式、【紫雷一閃】!!」
魔方陣から放たれたのは紫の雷の光線。
「っ……!」
正拳突きの反動でほんの少し動けない戸神にそれを防ぐ術はなく、もろにその雷を身体で受ける。
『戸神造成、3pt、如月璃空、1pt、現在9対1』
確かに璃空の雷撃は直撃したが、鎧に弱められたのかそのポイントはたったの1。
しかし璃空は動揺することなく次の策をとった。
タンッ!
壁まで飛ばされた璃空は壁に手足をつけ、再び黄色の魔方陣を展開する。
「雷魔術式、【電磁速路】!」
魔方陣が弾けた途端、璃空が壁を蹴り、圧倒的な速さで飛び出した。
この術式は相手を磁石のS極、自身をN極とし、それらの引き合う性質を利用し、瞬間的に距離を縮める術。
砂ぼこりの晴れた先に戸神が見たのは既に目の前まで迫り右手に黒い魔方陣を展開した璃空の姿だった。
「闇帝術式……」
「(帝級術式!?)」
「【魂砕魔手】!!」
戸神のほぼゼロ距離にある璃空の拳から噴き出す漆黒の魔力、それは一瞬にして戸神を呑み込み、吹き飛ばした。
『如月璃空、4pt、現在9対5』
璃空が魂砕魔手を放ってから約10秒間、アナウンス以外は一切音のない静寂。
「……この程度で終わりじゃありませんよね?先輩」
それを破ったのは璃空のこの一言だった。
だれもが戸神が吹き飛んだ先を視ていた。
「……もちろん、まだ終わらないよ」
皆の視線に答えるかのようにそこから歩いてくる戸神は鎧は完全に砕け、元の姿に戻っていた。
「まさか、そんな高等術式まで使ってくるとはね……正直予想外だったよ」
『制限時間、残り3分です』
「先輩、一つ提案があるんですけど」
「……なんだい?」
「もう制限時間も短いですしここは一発勝負しませんか?」
「ほう……」
「お互い最も得意な術を最大火力で放つ。どうですか?」
「……面白いね、いいよ」
「それじゃあ……」
「「耐えれるもんなら耐えてみやがれ!」」
戸神は槍の先端に、璃空は剣を左手に持ち変え、右手に魔方陣を組んだ。
お互いに最大火力を込めた魔方陣はさっきまでとは比べ物にならないほど輝いていた。
戸神の魔方陣は当然、水の青
しかし璃空の魔方陣の色は炎の赤でも水の青でもなければ、風の緑、地の茶、雷の黄、光の白、闇の黒、どれにも当てはまらない。
その色は……
「紫……だと!?なぜ君がそれを!?その色の属性は……"龍"だよね?」
紫の魔方陣、その属性は"龍"。
「なんでもなにもこれが俺の十八番、龍鱗術式ですよ」
「まさか君はごく稀にしかいない龍属性の使い手だというのか……?」
その言葉を聞いた璃空は真っ直ぐ戸神を見据え
「正解」
ニヤリと笑みを浮かべた
「くっ……(だが負けるわけにはいかない!)水帝術式……【海皇貫槍】!!」
戸神の魔方陣から飛び出した長さ3mはある巨大な水槍。
「終わりだ、先輩……龍将術式、
【龍鱗之理】」
璃空の魔方陣は全てを呑み込む紫の巨大な光線を一直線に打ち出した。
衝突する海皇の水槍と龍鱗の閃光。
2つの強大な力は互いに押し合い、闘技場全体を巻き込む大爆発を巻き起こした。
静寂の中、晴れていく霧
そこに立っていたのは
『戸神造成、戦闘不能、勝者"如月璃空"』
璃空だった。
えー、どうだったでしょうか
龍属性については後々詳しく説明するつもりです。
質問、感想等お待ちしています
それでは次回、"第5話 決闘の後に……"




