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鱗術を継ぐもの  作者: 氷訝
Five-Brave
2/11

第1話 エリュシオン

どうもこんにちは、氷訝です。


今回は少し説明事項も含めながらの話となります。


グダグダ文章ですが楽しんでいただければ嬉しいです。


それでは"第1話 エリュシオン"始まりです

ーーエリュシオン魔術高校、大ホールーー



ここはエリュシオン魔術高校。この"ディストーション"と呼ばれる世界にある数多くの魔術高校の中でも特に有名な魔術学校だ。

本日、4月7日はそのエリュシオン魔術高校の入学式の日。新入生は全員大ホールに集まって校長の話を聞いている訳だが……


「……眠い」


とことん眠い。校長が話している事はとてつもなくどうでもいいことばかり。

そんな話を全く聞かず、俺……如月璃空(きさらぎ りく)は右目の眼帯に触れながらもはや8割寝ていた。俺は今日からこのエリュシオン魔術高校の生徒になる。

今このホールにはいろんな種族がいる。普通の人間に獣のような毛の生えた獣人、天使に悪魔、小さい龍の翼に所々に鱗のある竜人もいる。ほかには羽毛の生えた鳥人、異様な威圧感を放ってるのもいる。恐らく半神かな……


まぁ、そんなことは置いといて……寝ます、おやすみなさい






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






「……空、起……て璃空!起きて璃空!」


……ん?誰か今、俺の事呼んだか……?


「起きてって、ば!」


バシンッ!


「痛っ!誰だ今頭叩いたの!」


頭おもいっきり叩かれた……寝起きにそれはつらいな……


「ちょっと、璃空!?今入学式の途中なんだから大声出さない!」


「あ……」


よく見ると周りの視線がこっちに向いている


「……………」


一気に恥ずかしくなった俺はゆっくりと席についた。


「はぁ……相変わらずだね、璃空」


「いくら寝てたからって叩くこと無いだろ……琴音」


熟睡中の俺を叩いたのは柊琴音(ひいらぎ ことね)。緑色のポニーテールが特徴的な美少女だ。種族は人間と天使のハーフ。俺の唯一の幼馴染みで昔からかなり仲がいい。別に恋愛感情とかそんなのじゃないぞ?向こうもそんなこと思ってないだろうし。

今座ってる席はクラス別、つまり琴音も同じクラスだ。


「だっていつもこうでもしないと起きないでしょ?」


うっ……否定出来ない。昔から何度も寝ては琴音に叩き起こされている。



「……だな、悪いな怒鳴ったりして」


「え?あ、うん大丈夫だよ」


許してもらえたか……こいつと仲悪くなるのは絶対に避けたいからな。

なんか琴音が少し顔赤くして俯いてるけど、俺なんかしたか?

まぁいいか、それより早く終わらないかな……


「これにて第562回、入学式を閉式いたします」


あ、終わった……まったく、長すぎるっての


ここから始まるのか……俺の魔術高校生活。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






ーーエリュシオン魔術高校、1年D組ーー



「ここがこれから1年間過ごす教室か……」


「なんか……すごいね」


俺たちは今、これから1年間過ごす事になる1年D組の教室で席についていた。俺が一番窓側で後ろから2番目の席、俺の隣に琴音がいる。

このクラスに入った時の第一の感想は綺麗だとか汚いなんて事じゃ無い。だとしたら何かって?

それは"すごい"だ。


壁やドア、さらには机や椅子の一つ一つに魔術の刻印(ルーン)が彫りこまれていた。


「ねぇ璃空、この刻印(ルーン)って……」


「ああ、地属性の(スピリット)級術式、"巌刻零衝(スタンスルーン)"だ。刻印を刻み付けた物の耐久性を格段に上げる術式だよ」


ここで軽く魔術に関しての説明をしておこう。


魔術には火、水、地、風、雷、光、闇、無、暁、龍の10個の精霊力、つまり属性がある。無、暁、龍については長くなるので今は説明しないぞ。

そして術位だ。術位とはその魔術の強さの位を7段階で表すもので、強いのから順に、(ゴッド)(エンジェル)(スピリット)(エンペラー)(ジェネラル)(マジック)(フォース)だ。

机とかに刻まれている魔術は(スピリット)、つまりかなり強力な術式だ。一体誰が……



「ほぅ……お前はそれがわかるのか」


「「!?」」


俺らが声のした方を向くとそこにはかなり背の高い茶髪で赤黒い肌の男がいた。明らかに高校生じゃないだろう。


「……あんた、誰だ?」


今までいろんな人と話した経験から少し警戒して話し掛ける。


「そんなに警戒しないでくれ、ただの教師だよ」


「教師……?もしかして私たちの担任ですか?」


琴音も俺と同じことを思ったみたいだな。


「あぁ、そうだよ。まさかクラスに"巌刻零衝(スタンスルーン)"がわかる人がいるとはな……優秀な生徒を受け持ったものだ」


この人が担任とは……周りと比べても明らかに威圧感が違う。半神とも違う、強者の威圧感みたいなものが漂っている。


「優秀なんかじゃ無いですよ。それよりこんなにたくさんの刻印(ルーン)誰が刻んだんですか?この学校の机や椅子の全部に刻み付けるなんて並みの労力じゃないはずですけど」


「まさかそこまで理解しているとは……これは全部学園長が一人で刻み付けたんだよ」


「「一人で!?」」


ちょっと待った、この学校は1学年事にA~G組までの7クラスあって1クラスの人数は大体45人前後。それが3学年だから……


「少なくとも1890個は刻み付けた事になりますよ!?どうやってそんなに……」


「それはね……学園長は1クラス分一気に刻み付けたんだよ」


「はぁ!?」


「あの人はまさに"天才"だからね」


「まさか学園長がそんな凄い人だったなんて……」


「本当、驚きだな……」


そこまでの実力者が学園長……有名になるのもわかるな


「よし、クラスの奴等も全員揃ったみたいだし、説明始めるぞ!席につけ!」


俺らと話してた筈の担任は一瞬で教卓まで移動した。

速い……目で追うのもギリギリだった。なんかの魔術でも使ったか?





「とりあえず自己紹介だ、俺はこのクラスの担任を1年間することになった瀬川東二(せがわ とうじ)だ。種族は悪魔、俺と闘いたい奴がいたら声をかけろ、いつでも相手になってやる」


そう言い、一瞬クラス全体を凍りつかせるような殺気に満ちた視線で見回した。


「よし、それじゃ今日の日程を説明するぞ。これからお前らには闘技場に移動してもらう。そこで1年と2年、それぞれの学年首席同士のVS(バーサス)を見てそれが終わったら寮の案内だ。という訳で全員闘技場に集合!」

終わり方中途半端でごめんなさい!


次回は少し戦いに入れたらなー、と思っています。


次回、"第2話 VS"

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