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動物病院日誌   作者: 匿名希望


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「紅葉ピクニック」

秋の彩り


十月の半ば。病院の庭の木々が赤や黄色に染まり始めた。

落ち葉が風に舞い、地面をふわりと覆う。


「今日はいい天気ですし、庭でピクニックしませんか?」

美咲の提案に、飼い主さんたちも笑顔でうなずいた。

こうして、紅葉を楽しむ小さなピクニックが始まった。


集まる仲間たち


ベルは女の子と駆け出し、落ち葉をかき分けて遊び始めた。

リクはゆったりと歩き、落ち葉の上にどっしりと腰を下ろす。

チャイは舞い散る葉を追いかけ、モカに止められている。

ユキは縁側の上から、庭の様子を優雅に眺めていた。


赤や黄色のじゅうたんの上に、それぞれの姿が映えていた。


お弁当とおやつ


飼い主さんたちは持ち寄りのお弁当を広げた。

おにぎり、唐揚げ、サラダに果物。

「外で食べると何倍も美味しいですね」

笑い声が庭に響く。


動物たちには、カボチャとサツマイモを使った手作りおやつを用意した。

ベルは女の子と一緒にぱくぱく、リクは噛みしめるように食べる。

チャイは食べ終わるとすぐに次を欲しがり、モカに鼻で押し返される。

ユキはゆったりと味わい、落ち葉の上に丸くなった。


小さなハプニング


風が強く吹き、テーブルクロスの上のおにぎりがコロコロ転がった。

「わっ!」

女の子が慌てる前に、ベルがパクッとキャッチ。


「こらー!」「でもナイスキャッチ!」

みんなで大笑い。

リクは呆れたように見守り、チャイは「自分も!」と騒いでモカに止められた。

ユキは尻尾をふわりと揺らし、どこか楽しそうだった。


夕暮れの紅葉


食事が終わるころ、庭は夕陽に染まり始めた。

紅葉が黄金色に輝き、風に揺れるたびきらめいて見える。


「秋って、本当にきれいですね」

美咲がつぶやくと、みんなも頷いた。


ベルは落ち葉の山に潜り込み、リクは静かに横たわる。

チャイとモカはじゃれ合い、ユキは縁側で目を細めた。


庭いっぱいに広がる秋の彩りの中で、病院の仲間たちは穏やかな時間を分かち合った。

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