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動物病院日誌   作者: 匿名希望


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第126話 「木の実ひろい」


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### 1 秋の森へ


秋も深まり、病院の庭の木々はほとんど葉を落としていた。

ある朝、女の子が空を見上げて「今日は森へ行こうよ!」と言うと、ベルは尻尾を振りながら「いいね!探検だ!」と大喜び。

チャイも「どんぐり拾いたい!」と両前足をバタバタさせる。


モカは窓辺で伸びをしながら「まったく元気ねぇ」と言いつつも、目はどこか楽しそう。

リクは「木の実は冬の動物たちの食料にもなる。学ぶことは多いはずだ」と真面目に頷き、ユキは高い枝からひらりと降り立ち、「森は静けさの宝庫だ。足を踏み入れるにふさわしい」と低くつぶやいた。


こうしてみんなでリュックにお弁当と袋を詰め、秋の森へと出かけた。


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### 2 木の実探し


森へ入ると、足元には茶色や赤い落ち葉が敷き詰められ、その上にどんぐりや木の実が転がっていた。

「わぁ、いっぱい落ちてる!」

女の子が嬉しそうにしゃがみ込む。


ベルは鼻を使って木の実を次々見つけ、「こっちにもあるぞ!」と元気に声を上げる。

チャイは小さな前足で一生懸命にどんぐりを集め、袋へぽとんと入れては「ぼくのが一番多い!」と自慢する。

モカは気に入った形の実だけを選び、「これは丸いわ、これは模様がきれい」とマイペースに集めていた。


リクは「リスがかじった跡があるな」「これはまだ新しい」と観察しながら拾い、ユキは枝の上から木を揺らし、ぱらぱらと木の実を落として「効率的だ」と冷静に言った。


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### 3 拾った実で遊ぶ


「みんなで集めた実を並べてみよう!」

女の子の提案で、落ち葉の上に木の実を広げる。


ベルは積み木のようにどんぐりを重ね、塔を作り始めた。

「見て!こんなに高くなった!」

チャイも負けじと積むが、すぐに崩れて「もう一回!」と夢中になる。


モカは器用に木の実を並べて模様を作り、「ほら、花の形になったでしょ」と得意げ。

リクは「自然の造形はそのままでも美しい」と言いつつも、しっかり形を整えていた。

ユキは静かに並べ、「北斗七星だ」と夜空の星座を再現して見せた。


女の子は「みんな上手だね!」と目を輝かせ、森の中に笑い声が響いた。


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### 4 ちょっとした競争


「じゃあ、誰が一番多く拾えるか競争しよう!」

女の子がそう言うと、ベルとチャイが「負けないぞ!」と同時に飛び出した。


ベルは勢いよく走り回って木の実を鼻で押し集め、チャイは小回りをきかせて小さな実を拾い集める。

モカは「慌てても仕方ないわ」とゆっくり歩き、きれいな実だけを吟味。

リクは落ちている実を整然と並べながら数え、ユキは枝の上から落ちてくる実を的確にキャッチした。


制限時間を決めて集め終わると、数はチャイが一番だった。

「やったー!ぼくが勝ち!」

ベルは悔しそうに「次は負けないぞ!」と尻尾を振り、モカは「私は数じゃなくて質で勝負よ」と胸を張った。


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### 5 お弁当タイム


木の実拾いに夢中になっているうちに、お腹がすいてきた。

女の子はリュックからお弁当を取り出し、落ち葉の絨毯に敷物を広げた。


ベルとチャイは「お腹すいたー!」と真っ先に飛びつき、モカは「ふぅ、ようやく休憩ね」と優雅に腰を下ろす。

リクは「食事もまた自然の恵みのひとつ」と感謝を口にし、ユキは静かに座って周囲を見渡していた。


みんなでおにぎりや卵焼きを分け合い、秋の森の中で楽しい食事の時間を過ごした。

「おいしいね!」

女の子の笑顔に、みんなも満足そうにうなずいた。


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### 6 夕暮れの帰り道


お腹も満たされ、袋いっぱいに木の実を詰めて帰路につく。

森を抜けるころ、夕陽が西の空を赤く染めていた。


「いっぱい拾えて楽しかったね!」

女の子が言うと、ベルとチャイが声をそろえて「また行こう!」と答えた。

モカは袋を大事そうに抱えながら「これで飾りを作るのもいいわね」とつぶやき、

リクは「自然の恵みに感謝だな」と静かに言った。

ユキは夕焼けを見上げ、「季節は確実に次へ進む。今日の思い出も、その一部だ」としめくくった。


こうして、秋の森での一日は穏やかに終わりを迎えた。


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