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転生令嬢コリィは江戸文化に憧れる〜辺境スローライフ〜  作者: ちょこだいふく


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33/40

33.いちごヤギミルク

いちごの収穫から数日後。

コリィは摘んだ赤い実を木鉢に入れ、棒でごりごりと潰していた。


「コリィ、何をしているの?」

不思議そうに覗き込むアマーリエに、コリィはにっこり笑った。

「ちょっとしたお菓子……いえ、飲み物です! このヤギミルクと混ぜるんです」


潰したいちごに、白く濃厚なヤギミルクを注ぎ、木べらで丁寧にかき混ぜる。

鮮やかな桃色の液体がとろりと仕上がっていった。


「わぁ……可愛い色!」

母が感嘆の声を漏らす。


「さぁ、どうぞ!」

コリィは小さな木のカップに分け、家族へと手渡した。


アマーリエが恐る恐る口をつけると――

「……っ! 甘酸っぱくて……ミルクと合わさると、まろやか……! これは……!」


ジークも一気に飲み干し、思わず声を張り上げる。

「うまいっ!! ごくごく飲めるぞ!!」


母はにっこり微笑み、口元を拭いながら呟いた。

「これは子どもたちも大好きになるわね……」


父もゆっくりと味わい、真剣に頷いた。

「……この味は領の名物になる。湯屋の帰りに供すれば、人々は必ず喜ぶだろう」


コリィは顔を赤らめながら両手を胸に当て、にっこり笑った。

「えへへ……“お風呂あがりのいちごヤギミルク”、なんて素敵ですよね」


湯気の漂う温泉街に、新しい名物が誕生した瞬間だった

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