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転生令嬢コリィは江戸文化に憧れる〜辺境スローライフ〜  作者: ちょこだいふく


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22/40

22.掘削機

広間に集まったヴォルクハイト家と職人たち。

コリィが枝で床に図を描きながら言った。


「井戸をもっと早く掘れたら、水の心配がずっと減ると思うんです。

そのために……水車や滑車の仕組みを応用して、“掘るための機械”を作りたいんです」


「掘るための……?」職人たちが顔を見合わせる。


アマーリエがすぐに紙を広げ、さらさらと描き始めた。

「つまりこうね。縦に長い杭をこのようにして……滑車で上下させる。あるいは水車の回転を伝えて、杭を回転させながら地面に突き立てるの」


ジークが図を覗き込み、目を輝かせる。

「おおっ! そいつで地面をガリガリ削れば、井戸掘りが早くなるな!」


父も感心したように腕を組んだ。

「なるほど……人の力だけでは限界があるが、水や風の力を借りれば効率は何倍にもなる」


ーーー


翌日、試作現場


村はずれに木枠で組まれた「掘削機」が立てられた。

縦の軸には鉄の先端が取り付けられ、横には滑車と縄、そして小さな水車が連結されている。


「では――動かせ!」

父の声に合わせて兵士が水門を開けると、水車が回り、縄が軸を上下に引いた。


ごん、ごん、と杭が地面を突き、やがて少しずつ土が削られていく。


「おおっ、掘れてるぞ!」

「人力よりもずっと早い!」


ジークが笑いながら土砂を引き上げる。

「こりゃすげぇ! あっという間に穴が広がる!」


アマーリエは図面と実物を見比べ、満足げに頷いた。

「改良の余地はあるけど……これなら十分実用になるわ」


村人たちも拍手と歓声を上げた。

「井戸が増えるぞ!」

「飲み水に困るなんてことは無くなる!」


コリィはにっこり笑い、両手を胸に重ねた。

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