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転生令嬢コリィは江戸文化に憧れる〜辺境スローライフ〜  作者: ちょこだいふく


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20/40

20.濾過装置

清水路建設の少し前のある雪の夜、暖炉の前にて。


コリィが両手を胸に重ね、少し照れながらも真剣に言った。


「水をきれいにするには、層を重ねるんです。

まず大きなごみを止める石や砂利、その上に炭を入れて……最後に砂をかければ、泥や細かいごみも濾せます」


広間の机に羊皮紙を広げたアマーリエは、コリィの言葉を聞きながらさらさらと鉛筆を走らせた。


「つまり……こういうことね?」


彼女が描いた図には、大きな木枠の槽の断面があった。

上から下へ矢印を描き込みながら、アマーリエは指で順に示す。


「まず一番上に砂を敷きます。細かい泥やごみを止めるために」

「次に炭の層。ここで匂いや病のもとを吸着させる」

「そして一番下に石や砂利を置いて、全体の流れを支える。出口はここ。――水は上から入って、下から澄んだものが出てくるのよ」


「おお……!」

職人たちが目を丸くし、思わず声をあげた。


「上から入れて、下から出す……そういう仕組みか!」

「これなら詰まらず、流れも安定する!」


ジークも図を覗き込みながら感心したように言った。

「わかりやすいな……姉上、さすがだ」


アマーリエはにっこり笑い、隣のコリィの肩を抱いた。

「でも、この発想をくれたのはコルネリアよ。私は形にしただけ」


コリィは少し照れながらも頷き、領民に向かって言った。

「最後に、ここに清浄魔法のフィルターを置けば、もっと安心して飲めます」


「お嬢様の知恵とアマーリエ様の設計……!」

「これなら本当に清らかな水が手に入るぞ!」


雪の夜、暖炉の炎に照らされた紙の上で――未来を変える図面が静かに完成していた。


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