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転生令嬢コリィは江戸文化に憧れる〜辺境スローライフ〜  作者: ちょこだいふく


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19/40

19.清水路

村人たちが肥料を撒き終えたあと。

父が地図を広げ、皆に言った。

「畑はこれでよい。次は……飲み水の安定だ」


コリィは頷き、少し考えてから口を開いた。

「湧き水が出るところを井戸にすれば、とてもきれいな水が得られます。でも、湧き水は季節や場所によって量が変わるので、それだけに頼るのは不安定です。だから……」


アマーリエが紙を広げ、さらさらと図を描き始める。

「領内にいくつか“濾過装置”を作るのね。水をためて、砂と石と炭の層を通して……」


コリィは笑顔で続ける。

「はい。それでだいぶきれいになります。でも最後に……魔法で清浄のフィルターをかければ、もっと安心です!」


「魔法の……フィルター?」

村人たちは首をかしげる。


アマーリエは説明を補うように、図面を見せた。

「水を下から上に通すとき、最後に魔法陣を通すの。そうすれば残った不純物も浄化できるわ」


ジークが目を輝かせる。

「なるほど! 自然の濾過と魔法の浄化の合わせ技か!」


職人たちは声を上げた。

「砂や石ならいくらでもある!」

「炭は炉で作ればいい!」


兵士も笑う。

「魔法の浄化は術者が交代でかければいいな!」


父は力強く頷き、全員を見渡した。

「よし。井戸を掘り、同時に濾過装置を作る。これで飲み水の心配はなくなるはずだ!」


母は柔らかくコリィを抱き寄せ、囁いた。

「あなたがいてくれるだけで……どんどん領地が清らかになっていくのね」


コリィは頬を赤らめながらも、にっこり笑った。

「……わたしも、みんなが元気に笑っているのが一番嬉しいです」


その笑顔に、雪の中に集まった人々の胸は、ぽかぽかと温かさに包まれていった。

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