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転生令嬢コリィは江戸文化に憧れる〜辺境スローライフ〜  作者: ちょこだいふく


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18/40

18.とりあえず次は

ため池の横で、処理した肥料が袋にまとめられていく。

ジークが袋を担ぎ上げ、畑へと運びながら声を張った。


「よし! こいつを畑に撒いてみよう!」


村人たちも次々と畑に出て、処理した肥料を土に混ぜ込んでいく。

「本当に効くのか……?」

「いや、お嬢様の知恵だ。必ず実を結ぶさ」


そんな声が飛び交い、みんなの期待と不安が入り混じった空気が広がった。


アマーリエが冷静にまとめる。

「……でも、肥料の効果が目に見えるのは、早くても数週間先ね」

「だな」とジークも頷く。

「今すぐに答えは出ねぇ」


皆が少し静かになったところで、コリィが口を開いた。

「……だから、その間にもうひとつ大切なことを考えませんか?」


父が眉を上げる。

「もうひとつ?」


コリィは真剣な目で言った。

「はい。生活用水だけでなく、“飲み水の安定供給”です。

畑や洗い物に使う水と、人が飲む水は分けた方が安全です。井戸の水や湖の水は季節で変わるから……きちんと確保しなければなりません」


母が小さく息を呑む。

「確かに……病を防ぐには清潔な飲み水が欠かせないわ」


村人たちもざわついた。

「川の水をそのまま飲むと腹を壊すことがある……」

「雪解けの時期は時に濁るからな」


アマーリエはすぐに紙を広げ、さらさらと書き出した。

「分水路を作って沈殿させる場所を作る……濾過用に砂や石を重ねて……」


ジークがにやりと笑う。

「いいな! 上水・下水に続いて、飲み水専用の“清水路”だ!」


父は大きく頷き、力強く宣言した。

「よし。肥料の成果を待つ間に、“飲み水の道”を整える! ヴォルクハイト領は必ず清潔と豊かさを手に入れる!」


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