47 一番厄介な敵から潰す
未来視の魔法使いの八面六臂の働きは東京の誰もが知るところである。
災害、魔物出現の予知はもちろんのこと、世界崩壊前の世の中では想像もできなかったような未知の脅威も予知してきた。
表立って対策を打っても、残念ながら被害を防ぎきれなかったキノコパンデミックのような例もある。
そもそも視逃した入間クーデターや大怪獣上陸のような例もある。
しかし一方で、殺人カルト宗教誕生、仲違いした魔女同士の戦争、甲類魔物のコロニー形成、さざれ石の魔女のゴーレム自律化蜂起など、起こるはずだった大被害を何事もなく完全に防いだ例も多い。
東京に住む誰もが未来視の魔法使いを高く評価している。
しかし本当の意味で成し遂げた全てを理解できている者は、未来視の魔法使い本人をおいて他にないだろう。
そんな未来視の魔法使いだが、新年になってから特に忙しかった。
もちろん常に多忙を極めているのだが、新通貨発行や義務教育再開、交易経済圏確立などを滞りなく進めるための予知作業に加え、目に見える大きな脅威が二つ視え、その対応に苦慮したからだ。
未来に待ち受ける二つの大きな脅威のうち、一つは黒グレムリン持ちの甲類魔物増加だ。
ダイダラボッチ討伐に際して初めて確認されたこの異変は、月日が経つにつれて悪化していくのが分かっている。
体内に生成される黒グレムリンによって時間加速魔法を修得した甲類魔物は脅威だ。今まで問題なく倒せていた種類の魔物でも、時間加速によって倒すのが難しくなったり、倒せても被害が大きくなったり、魔女が負傷したりする。
治癒魔法が未発見であり、医療も決して充実しているとは言えない現状で、魔女の負傷は痛恨だ。
時間加速を使う甲類魔物は次第に増えていく。
やがて魔女の負傷率が上がり、負傷したまま出動しなければならないようになる。
負傷を押しての出動は重傷を招く。
そして重傷は死に繋がる。
この事態は魔術師育成と戦闘練成でのカバーが間に合わないほど早く進行していく。
何も手を打たなければ、年々減るばかりの東京魔女集会が更に欠員を出してしまう事態は避けられない。最も広大な管理地区を持ち、未来視の魔法使いの友人である目玉の魔女は真っ先に対応力の飽和によって命を落とす。
そうさせないために、未来視の魔法使いは兵器開発を推し進めていた。
魔女・魔法使いでしか対処できない甲類魔物を一般人が兵器を使い対処できるようになれば、事態は相当楽になる。
大学のグレムリン工学科には甲類魔物にも通用する杖、罠、爆弾の研究を依頼している。
グレムリン工学科の半田教授は有能かつ実戦的で、依頼を受けてからすぐに魔法的アプローチに見切りをつけ、ニトログリセリンの生産体制構築を提案してくれた。
魔法的に一般人が甲類魔物に通用する攻撃を行うのは至難だ。現状、マモノバサミと血杖ヴァンピールを併用しても残念ながら有効打を与えられない。
しかし化学なら。
前時代の化学技術は全て死んだわけではない。
電気を失い200年後退し、進歩が見込めなくなったといわれる化学の中にも、使える技術はある。
ニトログリセリン、有名な爆弾ダイナマイトの主原料であるこの爆薬は前文明の戦争で猛威を振るった折り紙付きの兵器だ。試算によれば甲2類以上の魔物には効果が怪しいものの、甲3類魔物になら有効打になると出ている。
半田教授は専門外であろう爆弾製作に化学者の生き残りと共同で取り組んでくれていて、研究室レベルでニトログリセリンの製造に成功。現在、殺傷力の高いダイナマイト爆弾の構造研究と、現在の文明水準でも可能な量産システムの理論構築に着手したという報告が来ている。
甲類魔物の凶悪化を前に魔女の対応力が飽和する前に、兵器開発が間に合う事を祈るしかない。
未来視の魔法使いは、本音を言えば正体不明の天才職人0933に強力な杖や封印弾などの量産を依頼したかった。
しかし、彼に交渉を任されている青の魔女はパワーバランスを崩壊させる強力な兵器の流通を渋る。
また、0933は無理強いをしようとすると行方をくらまし、音信不通になってしまう。
気難しい天才職人に兵器開発の強要はできなかった。
0933は既に人類に大きすぎるほど大きな貢献をしてくれているし、どうやら社会活動を極端に嫌がる性質らしい。嫌がる0933を無理に働かせ、姿を消されるぐらいなら、残念ながら甲類魔物の凶悪化への対処には無関係でいてくれた方がいい。
時間経過で消失してしまう黒グレムリンを首尾よく送り届ける事ができればその解析は喜んでやってくれるようなので、そこに期待したいところである。
魔物の進化らしき異常は恐るべきものだが、未来視の魔法使いにとって最も不気味なのは、半年ほど後から「渡り」を始める甲類魔物が現れる事だった。
黒グレムリンを持つ甲類魔物の一部が、東の方角へ海を越えた大移動を行うようになるのだ。
泳げるものは泳ぎ、飛べるものは飛び。どちらもできないものは、泳ぐか飛ぶかして渡りを行う別種の魔物に運ばれていく。
基本的に、魔物は同種でしか群れない。別種の魔物同士がある程度の共生関係を築く事例は魔法大学の魔物学科が確認しているが、統率が窺える行動を見せる事例は知られていない。
甲類魔物が別種と示し合わせたかのように続々と渡りを行い始める未来の光景は非常に不気味で、不吉だった。
短絡的に考えればこの「渡り」は福音だ。
各地の生存者コミュニティを苦しめる異常な甲類魔物たちが海を越え東の方角へ去りいなくなるのだから、山場を耐え抜けば犠牲は出るものの平穏が待っている。
しかし渡りの理由が分からない。
東に消えた魔物たちが戻ってこなければそれでいい。
だが、渡り鳥のように渡りの先の土地で繁殖を行い、数と強さを増して戻ってきたら?
渡りの先で何かを起こし、その被害が日本にまで波及したら?
強大な甲類魔物たちが群れを成せば、どんな破滅的被害が起こるか分からない。
未来視の魔法使いの未来予知には限度がある。
渡りの結果何が起きるのか、それとも起こらないのかは不明である。
もう少し時が経てば、未来が近づき何が待ち受けるのか視やすくなるだろう。未来が視えた時には既に手遅れだった、という事にならないよう切に祈るばかりだ。
甲類魔物の脅威は深刻だが、未来視はもう一つの脅威を予知している。
荒瀧組である。
荒瀧組は九州に本拠地を置く大規模生存者コミュニティであり、五カ月ほど前に琵琶湖協定を電撃的に占拠、制圧。自らの傘下に組み込んだばかりだ。
その魔手が、東京にも迫っている。
未来視の魔法使いとしては、荒瀧組が良い統治をしてくれるなら喜んで東京の政治経済の全てを明け渡したい。そうすれば重すぎる肩の荷を下ろし、待望の田舎暮らしスローライフができる。
だが、残念ながら荒瀧組の統治は酷いもののようだった。
荒瀧組は最初に世田谷の魔女に接触を行うのだが、その接触を許すと世田谷区が依存性のある危険なドラッグに蝕まれ、治安が急激に悪化する。政治経済が崩壊し、秩序を失い、暴力が物をいう危険地帯と化す。
そして荒瀧組は世田谷を足掛かりに急激に東京全域に荒廃を広げていく。
荒瀧組の構成員は不明である。少なくとも二名以上という事しか分かっていない。ドラッグの詳細も分かっていない。
世田谷の魔女は魔法使いや魔女を神聖視していて選民思想の気があるため、力無き人々を虐げる荒瀧組の方針と共鳴してしまう危険性は理解できる。
だが、荒瀧組の横暴に反抗しそうな魔女たちまで唯々諾々と従う未来が視えるのは理解できない。
荒瀧組はどうやら世田谷の魔女を与し易しと考えているらしく(恐らくその通りだ)、未来視の魔法使いが繰り返し妨害しても一カ月ほどの間世田谷の魔女との接触にこだわっていた。
だが、一週間ほど前に接触を試みようとする未来が視えなくなった。
代わりに視えたのが、魔女集会に怒鳴り込んでくる青の魔女の未来だ。
どうやら何者かにキュアノスが盗まれたらしい。
前後の状況からして、キュアノス盗難を行った(行おうとした)のは荒瀧組だろう。世田谷の魔女の篭絡が不可能と知り、作戦を変えたと思われる。青の魔女から魔法杖を盗むなど、なかなかできる事ではない。犯人は確実に魔女か魔法使いだ。
しかしキュアノス泥棒の姿までは視えず、偶然何か別の事態と荒瀧組の計略が重なった、という可能性も捨てきれない。
未来視の魔法使いはかつて自分が視た未来を元に不確定の情報を確定事項と決めつけて行動し、吸血の魔法使いに尻ぬぐいをしてもらい窘められた経験がある。
未来視の魔法使いは青の魔女に「キュアノスを盗もうとしている者がいる」と警告するだけに留めた。
警告は功を奏した。
キュアノスが盗まれるはずだった日は何事もなく過ぎた。
もしキュアノスが荒瀧組に盗まれれば、異常強化された魔法で魔女たちがまとめて薙ぎ払われる可能性が高い。絶対に渡せない。
しかし、警告の甲斐あってただでさえ警戒心の高い青の魔女は厳戒態勢で神経を尖らせている。この状態の青の魔女から泥棒を働くのは未来視の魔法使いですら不可能だ。
未来視の魔法使いは荒瀧組の対応に一息つき、それから数日、甲類魔物異常の未来を視る事に集中した。
甲類魔物問題も、荒瀧組も、どちらも頭の痛い問題だ。
だが魔力には限りがあり、魔力逆流による脳への負担もある。両方を十全には視ていられない。
未来視の魔法使いは、荒瀧組問題よりも甲類魔物問題を危険視していた。
荒瀧組にはブラフが効くが、魔物には効かないからだ。
未来視の魔法使いは未来が視えると公言し、実際に未来視魔法に基づき獅子奮迅の活躍をしている。
しかし、能力の詳細は伏せている。抑止力にするためだ。
未来視の制限や効果について詳細が知れ渡ると、悪い考えを持つ者たちが必ず未来視の裏をかこうとしてくる。
実際、入間の魔法使いはクーデター前の善人を装っていた頃に未来視の魔法について探りを入れてきた。クーデターを視逃したのは、仲間と信じペラペラ魔法の詳細を教えてしまった未来視の魔法使いの失策だ。
同じ失敗は犯さない。
既に死亡した入間の魔法使いの他に、未来視の魔法使いは誰にも己の魔法の詳細について話していない。
そのおかげでかなり犯罪や事件を抑制できている。
数百万体のゾンビを管理地区に犇めかせているゾンビの魔女が大人しく引きこもって死体愛好逆ハーレムに興じているのも、自惚れでなければ未来視魔法の抑止力のおかげだ。
世田谷の魔女などはかなり露骨に顔色を窺い、たびたび自分の統治は未来視から視てどうかと確認をとってくる。
荒瀧組も竜の魔女を通じて未来視の魔法使いの存在は知っているだろうから(あの竜の魔女が話していないとは思えない)、未来視魔法を過大に見積もって過剰な警戒をしていると思われる。
しかし甲類魔物は警戒も何もない。
奴らはただ、強い。
ただただ、強くなり脅威度を増していく。
状況の不鮮明さもまた脅威だ。
絡め手が効かない分、甲類魔物に関する未来をより広く深く視る判断は未来視にとって当然だった。
あえて討伐せず放置している甲3類魔物のうちの一体を未来視で追跡する事数日。
さて、荒瀧組の動向はどうなったか?
文京区役所執務室で仕事をしていた未来視の魔法使いは、荒瀧組に関連付けた未来を視て愕然とした。
文京区が更地になっていたのである。
何日もかけ更地にされたのではない。1日以内に起きる未来だ。
未来視の魔法使いは血相を変えた。
核爆弾? 甲1類魔物? いや、荒瀧組の仕業だ。
続けて数回未来視を行うと、荒瀧組はどうやら未来視の魔法使いを文京区丸ごと始末してから東京へ多方向から攻め入るつもりらしいと分かった。
「緊急事態ですか?」
執務机に肘をつき、脂汗を流し懊悩していると、横に控える女性秘書が緊張の面持ちで端的に尋ねてきた。
未来視の魔法使いは重苦しく頷いた。
「通信班を呼んでくれ。可能な限り緊急事態を回避する未来を探すが、恐らく非常事態宣言を発令する事になる」
「畏まりました。衛兵ッ! 通信班から五人、大至急呼んで下さい! 速記ができる者を1名以上!」
了解、という声と共に走り去る足音を聞きながら、未来視の魔法使いは視るべき未来を脳内で選別した。
1日以内に事が起きるとなると、猶予は少ない。これは魔力量の問題というより、時間と脳への負担の問題だった。1日以内の軽めの予知とはいえ、精密に内容を限定し、短時間のうち連続して使えば脳へのダメージは大きい。
本当に必要な未来だけに絞って視なければならない。果たして何を視て、何を視ないべきか?
悩んだのはほんの1分ほどだった。すぐに通信班がやってきて整列し、緊張でガチガチになりながら筆記具を構えたので、未来視は微笑み、リラックスするように言った。
「心配するな。困難が押し寄せてきているが、未来は明るい。明るくする。君たちは自分の仕事をできる範囲でやってくれれば充分だ。
さて……俺の今日は終わる。お前の明日に道標を」
未来視の魔法使いは予知を始めた。
視えた未来の光景を吟味し、指示を出す。
「目玉の魔女、夜の魔女、煙草の魔女、それから八王子の……いや、くそっ、もういないんだ。今言った三人をここに呼んでくれ。蜘蛛の魔女も呼べるなら呼んでくれ。吸血の魔法使いの名前を出して、姿は隠して構わないからと言ってなんとか頼む」
「お三方には目玉の使い魔が繋がっています。すぐに。蜘蛛の魔女様には至急使いを出します」
「任せる。今日の明るい時間帯のどこかでここが荒瀧組に襲撃される。全員まとまって周囲を警戒し、力を合わせ対処するように言ってくれ。文京区が更地にされる可能性がある。最大限の注意を促してくれ。以上一つ目」
「畏まりました。清水さん、お願いします」
「了解。一番足の速い配達人を使います。いいですか?」
「構いません。急いで」
一礼し、通信班の一人がメモを片手に急いで立ち去る。
未来視は立て続けに予知を重ねていった。
「俺の今日は終わる。お前の明日に道標を。…………。竜の魔女に警告を。正午頃に埼玉県境側から荒瀧組の魔女がくる。
俺の今日は終わる。お前の明日に道標を……今言った竜の魔女のところに来る魔女だが、魔石持ちだ。竜の魔女なら勝てない相手ではない。これは竜の魔女というより副官の財前さんへ伝えて欲しいんだが、できるだけ竜の魔女を焚きつけて戦わせるように頼む。あの地区が落ちるとまずい。以上二つ目」
「厳命します。魔術師を応援に向かわせますか?」
「いや手が足りない。むこうはむこうで何とかしてもらうしかない。三つ目を始める。俺の今日は終わる。お前の明日に道標を。…………!? ……俺の今日は終わる。お前の明日に道標を…………俺の今日は終わる。お前の明日に道標を。ああ、ダメだ。コレは間に合わない、くそっ!
俺の今日は終わる。お前の明日に道標を。俺の今日は終わる。お前の明日に道標を。……もう少し視るか。俺の今日は終わる。お前の明日に道標を。よし、ここだな。青の魔女に使いを。青梅市の南、市の境界近くのガソリンスタンド跡地の屋根に青の魔女を監視している魔女がいる。肩に入れ墨をした女だ。そいつを始末してから急いで文京区に合流するように頼んでくれ」
「畏まりました。最寄りの魔術師の目玉の使い魔をリレーして使いを出します」
「頼む。あいつはなんで直通の使い魔を携帯してくれないんだ、くそっ! ……いやすまない取り乱した。三つ目は以上だ、四つ目を始める」
魔法を連発しながら、未来視の魔法使いは0933に心底感謝した。
彼の特注杖が無く無手だったとしたら、出力不足で1回で済む予知の内容を2~3回かけて知るハメになっただろう。
逆流防止も涙が出るほどありがたい。七回連続で1日先を視ても頭がハッキリしている。無手ならば脳がやられて呂律が回らなくなっているところだ。
1時間ほど休憩を挟みながらなら、もっと楽になる。
だが、その1時間の休憩のせいで東京が無法者に占拠され、末法世界に落ちる可能性が高い。
今、この時この場で行う未来予知一回一回には、値千金の価値があった。
天下一の杖職人特注品の恩恵を一身に受け魔法を連発し続けた未来視の魔法使いだが、30回を超えるととうとう呪文を唱えるのが難しくなった。
鼻血が垂れ、視界が揺れる。
涙が流れたと思えば、それは血だった。
未来視の魔法使いは自分が何をしているのか見失いそうになりながら、更にもう一回魔法を唱える。
「俺の今日は終わる。お前の明日に道標を………………あらたき組は、みんな、ま石もってる。つよい。きをつけて。なんでこんないっぱい……うう、そうだ、びわこきょうていからとった?」
「もう充分です。未来視様、今すぐ避難を!」
秘書に体を支えられ、数秒してから自分が倒れかけた事に気付いた。
いつの間にか執務室に用意されていた担架に秘書が自分を寝かせようとしている。
「未来視様、どうかこれ以上は。死んでしまいます! せめて一度お休みになって下さい!」
「やだ……だめ……まだ……まだ、あと1回……! 沸き立て我が血潮」
未来視の魔法使いは興奮作用目的で自己強化魔法を唱えた。
自己強化魔法は短時間身体能力を向上させると共に軽い興奮作用をもたらす。この効果が働いているうちは、たとえ魔力がゼロになろうとも、脳に深刻なダメージが与えられようとも、気絶しない。
未来視の魔法使いは、ボロボロ泣いて自分の口を塞ごうとしてくる秘書の手を優しくしかし断固として横によけ、最後の一回の呪文を唱えた。
「俺の今日は終わる。お前の明日に道標を…………………………う、あ……せんせい、きょうじゅ……つたえて、しぬな。だいがく。いきて。だいじょうぶ。たすけるから。ぜったい、たすけるから………………」
その先は言葉にならなかった。
喋る事もままならない未来視の魔法使いは、取り乱す秘書によってなんとか担架に乗せられ、急いで避難場所に運ばれていく。
避難場所に入るまでもごもご喋り秘書の指を吸っていた未来視の魔法使いは、最後に赤ん坊が喋る喃語のような不明瞭な言葉と共に気の抜けた息を吐き、意識を失った。
そして未来視の魔法使いが意識を失った二時間後。
準備が整いきらない東京魔女集会への、荒瀧組強襲が始まった。





