43 病院に行こう
四本の構造色グレムリンを東京魔法大学に送った一週間後、教授陣の連名で感謝状が届いた。
ずっと魔力の定量測定をしたくてしたくてたまらなかった各研究チームにとって、魔力計は突然天から降って湧いた神器に等しい。使用のために順番待ちの列ができ、奪い合うように使われているらしい。狂喜する研究者たちはお祭り騒ぎで我を忘れ、感謝状をまとめて代筆した大日向教授は礼状が遅くなってしまったのを謝っていた。
そんなに高く評価されると、俺の鼻も天狗になる。ぜひバンバン使って欲しい。でも作るのめちゃ大変だから大切に使ってくれよな。
構造色グレムリンが使われた最初の研究は単位系の新設だった。
魔力計測器はできた。ならば次は何よりもまず単位の決定が必要だ。
長さならメートル。
重さならグラム。
では魔力は?
単位の決定には教授会議による侃々諤々の議論があったが、理論と実態の中間を取る事に決められた。
構造色グレムリン魔力計測器を使い、無作為に選んだ1000人の保有魔力量を計測。すると保有魔力量最頻出値が400nm構造色グレムリンが示す1mmとほぼ一致した。
この事から、400nm魔力計に触れた時に目盛りを1mm変色させる魔力量を、魔力の基本単位である「1.0賢視」。即ち1.0Kと定められた。
一般人一人分の魔力量がだいたい1K。分かりやすい。
名前も分かりやすい。
魔力を「賢く視て定める」から「賢視」。
いやあ、いい単位の名前だなぁ!
俺の名前が大利賢師なのとは無関係かな!?
大学からの礼状のオマケとしてついてきた手紙の単位系の話のところに、舌をペロリと出してウインクするオコジョちゃんの落書きがしてあったから、絶対わざとだ。
お茶目オコジョめ、やってくれおる。直接俺の名前を使うのではなく文字を変えてそれらしくする工夫が小賢しい。そのままの名前にすると俺が恥ずかしがるとでも思ったか? 正解だよ!
でも嫌いじゃないです。製作者の名前が売れると作品の売れ行きが目に見えて変わるからな。ペンネームが新単位の名前になったと考えれば全然オッケー。良いサプライズだよ、教授。
手紙に添付された一般人1000人の保有魔力量分布グラフを見ると、俺の魔力量がいかに多かったかよく分かる。
俺の現在の魔力量は6.6K。
火蜥蜴は44〜48Kだったから、火蜥蜴グレムリンを左手に埋め込んで減少した分を考えると、俺の元々の魔力は50Kちょっとだったようだ。
かつてヒヨリが言っていた「大利は魔力が多い」という言葉は本当だった。
なお、大日向教授の魔力は120K。
人類最高峰の火継の魔女が200K。
未来視の魔法使いは魔女集会ワーストの5100K。
青の魔女は魔女集会トップの11000Kだったそうだ。
やはり魔女と魔法使いは桁が違う。
6.6Kの魔力では目玉の使い魔の魔法を使えないから、俺は火蜥蜴グレムリンを埋め込んでからはずっとヒヨリが出した使い魔をポケットに入れ持ち歩いている。氷槍魔法も魔力不足で使えなくなった。
だが、6.6Kあれば火魔法や凍結魔法の基幹呪文は2、3回唱えられるから、以前より不便にはなったもののまあまあ快適にやっている。6.6Kでも十分魔力多い方だし。人類の上位10%だぞ。
魔法大学の歓喜と興奮が伝わってくる手紙の最後には、ちょっと怖い研究結果が記されていた。
魔法医学科が早速魔力計を使って行った研究によると、魔力欠乏失神をすると魔力保有量が微減するそうだ。一度の失神で、だいたい0.05〜0.1Kの減少が起こる。
魔力が明らかに不足している魔法は使用できない。しかし、魔力がほんの少し足りない状況で魔法を使おうとすると、魔力最大値が自動的に削れて不足分を無理やり補い魔法が発動。そして魔力がゼロになり失神する……という原理なのだそうだ。
今までも魔力欠乏失神で魔力最大値が減少しているのではないか、という説があったのだが、何しろ減少量が少ない。加齢による減少なのか、測定誤差なのか、体調が影響しているのかなど、色々な理由が考えられ判然としなかった。
キノコパンデミックの後、世間では魔力欠乏失神がタブーになっている。だが更に失神を忌避すべき理由が出てきた事になる。
今思うと恐ろしい。パンデミック前は大日向教授とかポンポン魔力欠乏失神起こしてたって話だもんな。教授の魔力2〜3Kぐらい減っていてもおかしくない。ヤバすぎ。
そんなヤバい事を平気でやってたんだから、あの頃の人類がいかに魔法について無知だったかよく分かる。知は力なり、だ。
こういう話を知るとつくづく思うのだが、まだまだ気付くべきなのに気付けていない重要な魔法的真実がゴロゴロありそうだよな。
人類が魔法を知ってからまだ約五年。俺は、俺たちは魔法の深淵の縁に立ったばかり。地道な研究、試行錯誤あるのみだ。
さて。
三寒四温で春が近づくある日の事。
俺はヒヨリの家で近々飼うつもりだというフクロスズメの羽の色についてカタログを一緒に見ながら相談に乗っていたのだが、突然腹が痛くなった。
急にズキズキ痛み始めた腹を抑え、動揺する。
へ、変だな。危ない物なんて食べた記憶は無いのに。
しばらく痛みが収まるのを待ちながらヒヨリの話に相槌を打っていたのだが、腹の痛みは引いていくどころかどんどん悪化しはじめた。
やべ。これお薬が必要なやつだ。
「話さえぎってすまん。ヒヨリ、胃薬ってあるか?」
「ん? 漢方なら。腹痛か?」
「そう。腹が……すっげぇ痛い……!」
「……おい? 脂汗出てるぞ。大丈夫か? 立てるか? おいっ!」
立ちあがろうとしてフラついた俺はヒヨリに支えられた。
ヤバいヤバいヤバい。どんどん痛みが酷くなってくる!
「い、胃薬早く……」
「薬でどうにかなる感じじゃないだろ! 救急車、は、無くなったんだったクソが! すぐ病院に行くぞ。歩けるか!? 大丈夫か!?」
「病院? 嫌だ、薬で治す……」
「だから薬で治らないだろコレは。自分で分からないのか? すごい汗だぞ。顔色も酷い!」
「病院はヤダ。医者って問診とかするじゃん……」
「言ってる場合かバカッ!」
ブチギレたヒヨリは業を煮やし、俺を強制的に横抱きに抱え上げた。
うおっ、めちゃめちゃ力強い……! お相撲さんかレスラーにガッシリ担がれたみたいだ。すごい安定感と安心感。
ヒヨリは俺を抱えたまま急いで玄関に行って靴をつっかけ、外に出る。そして俺を力強く抱え直し、頼れる凛々しい声で言った。
「飛ばすぞ、掴まっていろ。沸き立て我が血潮」
自己強化魔法をかけたヒヨリは、弾丸のように駆け出した。
街中を風のように駆け抜けたヒヨリは、めちゃくちゃ速く走っているのに俺を全然揺らさなかった。
ううっ、病院か。嫌すぎる。医者にかかりたくないからせっかく自宅に医薬品準備してたのに。
でも、横抱きで高速輸送されている間もこれ以上の痛みなんて無いと思った痛みを超えてますます腹が痛くなっていく。
俺は泣いた。
いてえ。いてえよ。
医者は嫌だがこの激痛から解放してくれるならこの際もうなんでもいい。助けて!
ポロポロ泣いている間にヒヨリは街中を迅速に踏破し、俺を千代田区のデカい病院に担ぎ込んだ。道中聞いたところによると、この病院が一番医者が充実していてプライバシーも高いらしい。
「私は青の魔女だ。最優先で最高の医者を出せ!」
という鶴の一声で、病院は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。急いで出てきた医院長によって俺たちは奥へ通される。
清潔なベッドや机がある診察室で、俺はヒヨリに付き添われながら矢継ぎ早に問診や触診を受けた。このいかにも病院っぽい消毒薬の匂い、苦手だ。早めに治して帰してくんねぇかな。それか焼けた鉄と炭と木の匂いの香水つけてくれ。
一通り診察を終えた先生は、最後に下腹部をグッと押して俺をギャン泣きさせた後、頷いた。
「虫垂炎かと思われます」
「チュウスイエン……? それ死ぬ病気ですか?」
「なんでもする。先生、こいつを助けてくれ」
「虫垂炎というのはいわゆる盲腸の事です。今の時代でもできる簡単な手術で済みますよ。死にません」
「盲腸……」
盲腸。
聞いた事あるぞ?
確か簡単な事で有名な手術だったはずだ。
じゃあ俺、死なないんですか? こんなに死にそうなほど腹が痛いのに?
そっか、良かった。
死にそうなだけで死なないらしい。
「良かった、盲腸か。いや良くは無いが」
後ろのヒヨリの露骨にホッとした声が聞こえる。俺もホッとしたが、先生は少し躊躇ってから付け加えた。
「普段ならこのまま手術に入るのですが、実はつい先日新式の魔法検診法を導入しまして。魔法がお嫌でなければ、万が一の誤診を避けるためにも受けて頂けないでしょうか? 安全性は確かめられています」
「是非お願いします」
先生の提案に、なぜか患者の俺ではなくヒヨリが即答した。
いやいいけどさぁ。それで誤診回避率が上がるなら。
「ついでにこいつの悪いところを全部調べてやってください」
「分かりました。では術後に経過を見ながら可能な限りの精密検査を行いましょう。しかしまずは魔法検診ですね。石矢くん、ご説明を」
先生が部屋の隅でカルテを持って立っていた若い青年に声をかけ後ろに下がると、代わりに青年が前に出てきた。
軽く一礼して説明を始める。
「魔法医の石矢です。
今から使うのは目玉の魔女様の透視魔法の迂回詠唱です。三種類のグレムリンを使い、出力を変えながら三度身体の内部を透視します。X線検査のようなものだと思って下さって結構です。
X線検査と違うのは、写真を現像できないため、患者様や付き添いの方へのご説明が難しい事。放射線量がゼロである事です。
何かご質問はありますか?」
俺達は首を横に振った。
レントゲンが導入されていたとは心強い。大日向大先生、迂回詠唱の発明をマジでありがとう。おかげで俺、ちゃんとレントゲン検査受けられそうだ。
俺達の同意を確認した石矢先生は頷き、いったんカルテを横に置き、①と書かれたシールが張られた小さなグレムリンを嵌めた杖を手に取った。
「服は着たままで構いません……失礼ですが、青の魔女様はこちらへお願いできますか? その位置に立っておられますと、魔女様まで透視してしまいますので」
ちょっとビクリとしたヒヨリはサッと横へ避けた。
なんかエッチな透視に悪用できてしまいそうな魔法っぽいな。まあエッチな能力とか魔法って医者にとっては大助かりな印象あるし、そんなもんかね。
「両目を潰せば偽りではなく太陽の如く輝くものが見えなくなるとでも?」
同じ呪文は事前に言われた通り、杖を持ち替えながら三度唱えられた。
グレムリンの大きさと形状的に、出力は0.7倍、1.1倍、1.5倍ってところかな。
ふん。やるじゃねぇか。そうやって細かく出力を変える事で透視レベルを変える工夫を褒めてやりたいところだが、激痛で喋れないから早く手術して? 吐き気もしてきた。口から胃がまろび出そう。
透視魔法診断の結果も盲腸を示していたらしく、俺の承諾を経て手術にGOサインが出る。
俺は手術着にパパッと着替えさせられ、テレビでよく見た例の患者を乗せてガラガラ運ぶ移動式ベッドみたいなやつに乗せられ手術室に運ばれた。
手術室の前で心配そうなヒヨリと別れ、いざ戦場へ。
手術着を着たお医者さんが五人で俺を取り囲み、そのうち一人が俺にテキパキ酸素マスクをつけ、もう一人が俺の腕に点滴の針をブッスリ刺した。
「全身麻酔をかけますね。大丈夫ですよ、起きた時には手術が済んでいますからね」
全身麻酔だぁ~? それ強制的に意識落とされるって事だろ?
なんか嫌だな。この眠りが永遠の眠りになる可能性も無くはないんだし。
俺は大利賢師だぞ。小癪な麻酔薬程度、軽く耐え――――
――――病室のベッドで目が覚めた時には全て終わっていた。
全身麻酔くん、強くない?
全然逆らえなかった。正にストンって感じであっさり意識落とされた。ワンパンKO。
ありゃ勝てねぇわ、と敗北感に沈みながら何度か瞬きして意識をハッキリさせ、ベッド横の椅子に座っていたヒヨリに声をかける。
「おはよう。どれぐらい経った?」
「!? 大利が起きた! 良かった~……! 今は手術が終わってから30分ぐらいだ。お前、けっこう麻酔に弱いみたいだぞ。普通はもっと早く起きるという話だったから、心配した」
「おー、そうなん? 良かった永眠しなくて」
「やめろ。笑えない」
「いや本当に。手術受けるの人生初だったからさあ」
ヒヨリは黙って俺の片手をぎゅーっと握りしめた。
けっこうな力で握りしめられている気がするが、まだちょっと感覚が鈍い。麻酔残ってるなこれ。
麻酔が切れると共にじわじわきた腹痛を痛み止めで抑えてもらいながら、俺は術後三日間を点滴で凌いだ。
俺の病室はいわゆるVIPルームらしく、青の魔女が病院に色々伏せながら事情を伝えてくれた事もあり、入院中は人の気配がなく快適そのものだった。
点滴の袋も俺が寝てる間にやってくれてたし、至れり尽くせり。
だが、術後四日目に快適生活に邪魔が入った。
術後初めてとなる軽い食事を持ってきたお医者さん(最初に問診をしてきた医院長)が、カルテを片手に重要な話があると言ってきたのだ。
顔色を変える俺と緊張して身を固くするヒヨリに、医者は丁寧に言った。
「安心して下さい。悪い話ではありません」
「なんだ、良い話か。びっくりした」
「そうですね。良い話です。しかし少し奇妙に聞こえる話かも知れません。お眠りの間に色々な健康診断や検査をさせていただいたのですが、その結果がですね……」
お医者さんの話によると、俺はビックリ人間らしい。
自分がビックリ器用人間なのはとっくの昔に分かっていた事だが、医学的、人類学的にもある程度の説明がされた。
人間は、猿から進化した。
しかし実のところ、まだ進化の途上である。
例えば世の中には稀に四色色覚の人がいる。通常の人が三種類の視細胞を持つ三色色覚なのに対し、四色色覚の人は四種類の視細胞を持つ。
四色色覚の人が識別できる色の数は、三色色覚の数十倍から百倍と言われる。
これはまさに進化と呼ぶべきもので、四色色覚にデメリットはない。三色色覚の完全上位互換と言える。
そして俺の眼も進化しているらしい。眼球周辺と内部に非常に特殊な組織が見られるとの事。断定はできないが、分解能が大幅に向上し、顕微鏡のように物が見えているのではないか、という話だ。
まあそうですね。この眼は遺伝です。母も目が良かったし、姉も良かった。どちらも俺ほどではなかったけど。母方の遺伝だろう。
心臓も特殊で、拍動回数が10秒に一回ぐらいしかない。代わりに一回の拍動で大量の血液を送り出しているそうだ。これについては症例があり、特殊ではあるものの健康に支障はないとのこと。
そうなんすよ。コレ便利なんすよ。普通の人は心臓がドクドクいうからその震動が指に伝わり手が震えるというが、俺は10秒に1回しか拍動しないから、かなり安定して作業ができる。
最後に手指も変化しているらしい。可動域が広く柔軟でありながら固定時の安定性が高く、しかも繊細な動きができるだろうという話。
知ってた。だって俺、両手全部の指を同時に反らせて手の甲にくっつけられるもん。同じ事ができる人なんて見た事ないぞ。
「魔法使いに変異していたという事か?」
ヒヨリがどこか期待しているような声で言ったが、お医者さんは首を横に振った。
「魔法使いではないですね。発声器官の変異は見られませんし、魔力の増大もありません。左手甲に埋め込んだグレムリンによる魔力最大値減少を差し引いても、十分人間の範疇です。臓器などもかなり若々しいですが、普通です。非常に特殊で特異な事例ではありますが、魔法変異と異なり全て医学的に説明がつきます。我々人類の進化の延長線上、その最先端の一つにあると言えるでしょう」
「ほー」
聞かされた話はだいたい全部分かっていた事だが、改めて医学的見地から太鼓判を押されると納得する。
「この眼とか我ながらチートだなと思ってたんですけどね」
「チート……?」
「あ、特別とか異常とかいう意味のスラングです……」
「ああ、失礼しました。新しい言葉に疎いものでして。視力の革命的進化ですが、進化史を紐解けば非常に珍しいですが無い事ではありませんよ。
例えば、生物が眼球を獲得した時の進化はまさに革命的なものでした。平面視しかできなかった構造が、立体視ができる構造に変わったんですね。類人猿が獲得した眼窩後壁の進化もまた革命的でした。眼球の後ろに骨盤が形成された事により、視座が飛躍的に安定し、揺れないハッキリした視界を手に入れたのです。
あなたの眼に起きた変化も、今挙げた眼の進化の大転換点に比肩する……いや、これは言い過ぎですね。ですが間違いなく素晴らしい進化の一歩ですよ」
「進化史ってすげー!」
魔女や魔法使いはとんでもない変異進化してるけど、こちとら純地球産正当進化じゃい! 人類の可能性を舐めるなって感じだ。ガハハ!
「そうだ。ヒヨリも健康診断してもらったらどうだ? なんかおかしいところ見つかるかも知れないし」
「ハッ! 魔女に健康診断なんて無駄だよ。私は見た目こそ人だが、心臓が無いし、深部体温は氷点下だ。診断してもどうせおかしいところしか見つからない」
「やば。手とか普通に温かいのになあ。脈もあるのに」
ヒヨリの手をにぎにぎふにふにしてみるが、感触は完全に普通の女性の手だ。
この手でどうやってあのパワーを出しているのか意味不明。
パッと見普通の美少女なのにな。解せぬ。
俺が固まってぴくりとも動かないヒヨリの手を調べていると、お医者さんはニコニコしながらお大事に、と言い、経過が順調なら明日には退院できると言って去って行った。
いやあ、腹に大激痛が走った時は俺は死ぬんだと思ったが、なんとかなるもんだ。
俺の超絶器用さの源泉もちゃんと医学的に理解できたし(かなり噛み砕いて説明してくれていた感はあった)、トータル悪いアクシデントではなかったんじゃないですかね。
明日には退院だ。
帰ったらリハビリしながら、入院中ほったらかしだった火蜥蜴の世話をしてやらないとな。
原文「両目を潰せば真実が見えなくなるとでも?」
迂回詠唱「両目を潰せば偽りではなく太陽の如く輝くものが見えなくなるとでも?」