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婚約破棄パーティーの幕開け。

 ついに始まります。出来れば勢いで最後まで行けたらと思ってます。よろしくお願い致します。


 年度末のパーティー。

 私はウィルと共に会場に入場しました。


 今日恐ろしい行事が行われる予定ですが、不覚にもいつもと少し違うスタイルのウィルに、トキメきました。


 そして、絶対にウィルと結婚してみせますわ。

と、決意を新たに致しました。


 

 皇子殿下が男爵令嬢をエスコートし会場に入場し、会場が騒めき立ちました。その後、王族用の高台に上がり高々と宣言を始めました。


 こうして恐ろしい断罪が、幕を開けたのです。



「フィルミーナ・デル・アックンヤークン公爵令嬢。嫉妬に狂いサラ嬢を虐めるような、性根の腐った貴様との婚約を、破棄することをここに宣言する。」



 

 会場がざわめく。



 断罪する殿下の腕には、怯えた男爵令嬢が、巻き付いていた。



「そんな!何かの間違いです!虐めなんて、そのようなこと一切行っておりませんわ!」



「言い逃れするのか?見苦しい。ここに貴様にされた行為をまとめたリストがある。ウィリアム読み上げろ。」




「畏まりました。」

ウィルがリストを読み上げる。




リストにはこれらの内容が、

日付け付きで記されておりました。


・マナーができていないことを指摘された

・バケツの水を頭から浴びせられた

・呼び出されて悪口を言われた

・ハサミで制服をボロボロにされた

・ゴロツキ【暴漢】に襲わされた

・階段から突き落とされた



 その他にも、お茶会に誘われなかったや、筆記用具を踏まれた等、些細な証拠の出ない物まで、たくさんありました。


 


「これらには全て目撃者がおり、言い逃れは出来ないぞ!衛兵!犯罪者を引っ捕えろ!」



「そ、そんな私はやっておりませんわ!」



「では、そなたの無実を証明する者を、連れて来てもらおうか?こちらには証人も揃っているのだぞ!」



「そ、それは…」



 言い淀むフィルミーナ嬢を、衛兵が捕らえ、連れて行こうとしました。


 

 

 そこで私は初めて声を上げました。



「お待ちくださいませ殿下。」

と、努めておっとりした口調で声をかけます。




「…貴様は、アメリー・ニモ・ワルデス公爵令嬢か。庇い立てするなら、そなたも容赦せぬぞ。」




「そのようなこと、私がするはず、ありませんわ。私にとっては、願ったり叶ったりな状況なんですもの。」

 と、言ってクスリと微笑む。




 すると、私の派閥のお友達たちがクスクスと笑いたて、嬉しそうに、私を応援しておりました。




「ですが、私、無知なので、いくつかお教え頂けないでしょうか?」




「…何だと言うのだ。しかしここは、事実を明らかにするために、なんでも答えてやろう。これは公明正大な断罪なのだからな。」



 殿下はフィルミーナ嬢と私が、敵対する派閥だと気が付き、さらにフィルミーナ嬢を貶められると見て、乗ってきましたの。本当にゲスですわぁ。




「では、サラ様と殿下に3つの簡単な質問をさせてくださいませ。私、知りたいのですわぁ〜。お優しいフィルミーナ嬢が、どんな虐めをしたのかを。」




クスクスと周囲から笑いが溢れる




「あぁ良いだろう。」

と、殿下からの同意を頂きました。




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