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いいスパイラル

白風あげはさんとは、あの後も定期的に一緒にOPEXをやるようになった。


とりあえず、ソロでプラチナ帯に行けるぐらいになることを目標にしたいみたいだから、プラチナならなんとかなるかな?ということで、それまでは教えますねとお伝えしてある。


白風あげはさんは、元々努力家なのか、少しずつ着実にうまくなり、教えながら一緒にやるようになって3カ月で、ソロでゴールド帯にいけるかどうかというところまで上達していた。

 

肝心の白風あげはさんの登録者数も、ソロでシルバー帯のランクを配信できるようになったあたりから再び登録者数が増え始めたようで、もうすぐ登録者数2万人だ。本当に人気あるんだなOPEX…


更には、その頃から他の個人勢の女性バーチャル配信者に一緒にOPEX配信しませんかと声をかけられることが多くなったらしく、俺以外とも結構パーティーを組んで配信するような機会も多くなっていった。

 

やはり個人勢だと一緒にやる人を見つけることが難しく、あげはさんみたいにゲーム初心者でOPEX配信をしたいけど流石に下手すぎてできない人が一定数いるようで、そういう人たちから声をかけられるそうだ。


中には雑談系で10万人以上登録者がいるけど、ゲームが下手みたいな人からも声をかけられることがあり、更にあげはさんの登録数が増えていく流れとなった。



やっぱりあれだなー。あげはさんが本当下手くそから始めて上手くなっていったから、あげはさんのリスナーさんも優しいし、あげはさんも優しいから無下にしないし、声をかけやすいんだろうなぁ、なんて思っていた。


そんな感じで俺も定期的にあげはさんとの同時配信と、ソロ配信を続けてきた結果、配信を始めて7か月頃にはなんと登録者数が3千人を超えたのだ。


完全にあげはさんに登録者数をキャリーしてもらった感があるのが申し訳ないが…



 そう思いつつ、今日はあげはさんとの同時配信の予定なのでゲームとディスボードを立ち上げた。

 

しばらくしてあげはさんがinして話しかけてきた。




「アークさんお疲れ様ですー」


「お疲れ様ですー」


「あのー、今日配信の後少し話せますか?」


「え…あ…大丈夫ですけど…?」


「あの、最近一緒にOPEXやってる子が教えて欲しいらしくですね…」


(あーそっちかーーー、緊張したー。まぁ何か起こるわけねーか)

「あぁ、なるほど、じゃあ配信終わったらディスボで詳細伺いますね!」


「はい、よろしくお願いします!」


「では、配信始めましょうかー」


「はい!」




「やっほー、あげはです!今日はいつもの「教えてアーク先生!OPEXプラチナへの道」です!ではいつものアーク先生、今日もよろしくお願いします!」


「はい、いつものアークです、よろしくお願いしまーす」




あげはさんは、コーチング配信をシリーズ化して配信しており、これプラチナまで行けなかったらどうするんだろう…と思ったが行くまでは続けるでしょと、とりあえず結論づけて、いつものOPEX配信を始めた。

 

そして配信終了後、




「アークさん今日もありがとうございました!」


「いえいえ、こちらこそいつもありがとうございます。もう少しでゴールドまでは行けそうですねー」


「がんばります!でもOPEX配信が定期的にできるようになってからは、やっぱり登録者も増えてきたので頑張ってよかったですー」


「僕もあげはさんのおかげで増えてきましたから、収益化もできるんじゃないかと思えてきました。」


「アークさんはもっといろんな人とできると思うんで、もっと活動すればすぐに行くとおもうんですけどねー」


「いやー、僕は今ぐらいでいいです(笑)まったりやっていきます」


「私も応援してます!」


「ありがとうございます。それで教えて欲しい人というのは?」


「あ、この前声かけてもらって一緒にOPEX配信やった、個人勢の楓なぎささんって方がいらっしゃるんですが、私の配信見てくれていたみたいで、アークさんて他の人にも教えてくれたりしないかな? ってこの前の配信後に聞かれまして…」


「ああ、なるほど。頻度によりますかね?あまりあげはさんに迷惑もかけたくないので」


「それで、いくらかかってるのか聞かれて、タダと答えてしまっていてですね…」


「あーそれは全然いいですよ!元々コーチングをやっているわけでもないですし、お金取れるほどうまいとも思ってませんし、タダの方がなんか楽しくやれるじゃないですか」


「よかったーー!言っちゃった後やばいかもって焦りまして…」


「あはは、全く問題ありません!でもあげはさんとも定期的にやっているので、あまり高頻度だとちょっと物理的に難しくなってきますね…」


「私の方の頻度を落としましょうか?」


「んーー、確かに配信で一緒にランクをガンガン回すわけではないですけど、それだとプラチナの道が苦行の道になる可能性が…。あっ!3人で配信します?楓さんはどれぐらいのランクですか?」


「もうすぐシルバーになれるかもってこの前言ってました!」


「それぐらいなら大丈夫なんで、3人パーティーで配信にしませんか?それだったらあげはさんの頻度も変えずに同時に2人教えられますし!」


「おお、なるほど。それで大丈夫か聞いてみます!」


「了解ですー」




その後楓さんもそれで問題ないとのことで、次のコーチング配信の時は3人でパーティーを組んでの同時配信となった。

 

こうなってくると、あげはさんが声をかけられる→あげはさんが一緒にOPEXをやる→アークに教えて欲しいとなる→では次の配信の時に…という流れができ、コーチング配信時の@1枠が常に埋まり、個人勢の女性配信者と度々ご一緒する流れとなっていった。

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