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MSH WIN

そして参加者全員が、配信の遅延を無くしたところで結果発表となった。




実況:「いやー最初から最後まで見ごたえ抜群の大会でしたね! いかがでしたか?」


解説:「そうですねー、正直もう少し偏りが出るかと思っていましたが、まさかの展開でした」


実況:「本当にそうですねー! 第3戦はロイドさん率いるロイダリアンが優勝しましたし、第4戦はまりんさんのチームが優勝しましたし!」


解説:「本当ですね、バーチャル配信者の方々が予想以上に強かったと言っても過言ではないと思います!」


実況:「まりんさんが率いるマリンスノーの箱舟は、第1戦でまさかのキルムーブで会場を沸かせてくれましたねー!」


解説:「あれには本当自分もびっくりしました…。まさか初めての大会の初戦で仕掛けてくるとは、だれも予想できなかったと思います」




実況:「さー…えー…いよいよ、結果が出たようです!!!!!!!!」


解説:「さーどうなったんでしょうか!」


実況:「えーと、それでは、第一回大会総合優勝チームの発表です!!!!!!!」










実況:「ゲーミングチームルナマリアプレゼンツ第1回OPEX大会総合優勝チームは!!!!」












実況:「Luuランド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」












解説:「Luuランドの皆さんおめでとうございます!」


実況:「さて、それでは全体の順位とポイントを見ていきましょう!」




そう言うと、順位が下から5チームずつポイントと共に運営の配信画面に流れた。


そして、最後の1位から5位の発表になった。




1位:Luuランド:58ポイント

2位:マリンスノーの箱舟:56ポイント

3位:ロイダリアン:52ポイント




解説:「いやー、1位~5位びっくりするぐらい僅差ですねーーーーー!! プロの大会でもこんな拮抗した状態中々みませんよ!!」


実況:「はい! なんと1位と2位のポイント差はたったの2! マリンスノーの箱舟さんが2位でした!」




2位かー。


でもめちゃくちゃ面白かったし、全員でやれることは全てやったつもりだから悔いはないなぁ。そんなことを思いながら運営の配信画面を見ていた。


3位までインタビューがあるということで、インタビューに備えた。





実況:「3位のロイダリアンの皆さまでしたー! 次に2位のマリンスノーの箱舟の皆さん、おつかれさまでしたー!!」


「「「おつかれさまでしたー」」」


実況:「いやーめちゃくちゃ惜しかったですねー! まりんさん率直な感想をお願いします!」


「めっちゃ悔しい! でもめっちゃ楽しかった!!」


実況:「ありがとうございます! アークさんいかがでしたか?」


「楽しかったです、ありがとうございました」


実況:「アークさんはプレイもそうですが落ち着いてますねー。日向さんいかがでしたか?」


「はい、1位になれなかったのは残念ですけど楽しかったです!!」


実況:「まりんさん初戦のキルムーブは作戦だったってことですよね?」


「そうですね! アークさんから2日前に提案されました!」


実況:「おーそうだったんですね! アークさんなぜ初戦キルムーブを??」


「え、あ、はい。俺ら勝ちに行こうと思った結果、正直俺と例えばLuuさんが撃ち合っても勝てないと思ってたんで、なんかしら策が必要だと思いまして」


実況:「なるほどなるほどー! しかし本当にお疲れ様でした! マリンスノーの箱舟の皆さんでしたー!」




遅延配信がなくなっているので、各自の配信のコメント欄も、




『初戦キルムーブは最高だった』

『いいチームだった』

『雰囲気が最高』

『1位もとれたしないふぁい!』




と暖かい感じだった。




そして大会の閉会を告げ、運営の配信が終了したので、俺らは三人でロビー画面に戻り話し出した。




「二人ともおつかれさまでした」


「おつかれー! アークさんもゆきはちゃんもありがとねー!」


「いえいえ、こちらこそありがとうございました」


「しっかし惜しかったねーーーーーー」


「本当ですねー、でも楽しかったですね!」




と、俺とまりんさんが話していると、




「あの…まりんさん……本当…本当足引っ張っちゃってすいません……でした……ズッ」




と、ゆきはさんが鼻をすすりながら話した。




「わ…わたしが…えっく、もっとうまければ…………………まりんさんOPEX最初からずっと頑張ってるのに…優勝させてあげだかったぁ゛……」




と、もう完全に泣いてしまっている。


でも俺も思うところがあったので、




「いや、まりんさん本当すいませんでした…。最後順位ポイントじゃなくてキル取りにいってたら変わった可能性あるんで…」




と、可能性ベースで少し後悔した最後のオーダーについて話した。




「え、ちょちょちょっとゆきはちゃんそんなことないから! アークさんも! 皆で頑張ったじゃん! 楽しかったし…ちょっとまってぇぇぇうちも涙出てきたんだけどぉぉぉ」


「まりんさん…ズッ…本当ごめんなさいぃぃーー」


「いいがらぁぁ! 本当二人と一緒でよがっだぁぁ」


「…ズッ…本当誘っていただいたのに゛ぃ……! ズッ……」


「ぞんなごとないってぇー…本当、ゆきはちゃんが…ズッ…いたから…ズッ……こんないい雰囲気のチームにぃぃ…」


「…ズッ……まりさんの視聴者ざん…ズッ……ばりんさんの優勝ずる姿、見せてげれなくてほんどうごめんなざいぃー……ズッ………」


「ああああああああああああああああ、くっそーーーーーー! まじで勝ちたかったぁぁぁーーーーーーーー!!!!」




本当、勝ちたかった。その気持ちだけは同じつもりだ。


そのまま、まりんさんとゆきはさんが二人で泣きながら話していると、二人の配信画面では、




『ちょっとまってやばい』

『俺まで泣く』

『ちょまじで泣くって』

『涙腺崩壊』

『いや、本当ゆきはちゃんもがんばってたよ涙』




と大量のコメントが流れた。


俺の配信画面でも、




『流石にこれは泣ける』

『やばい』

『アークなんとかしろ、目から汗が止まらん』

『皆本気だったんだな』





と多くのコメントが流れた。


とりあえずどうすることもできないので二人が泣き止むのを待って、




「とりあえず、俺らやれること考えうることは全部やって2位だったんで、笑っておわりましょう!」


「そうだね! 本当全部やった!」


「私初めてキルムーブやった!」


「はい! だから悔いはないはず…です! 本当二人ともありがとうございました!」


「「ありがとうございました!」」


「じゃあまりんさん最後にしめて頂いて!」


「え、あ、えーっと、なんか泣いちゃってごめんなさい…まぁでもそれだけ本気だったことなんで! またこういう大会に出るかはわかりませんが、本当応援してくれてありがとう! マリンスノーの箱舟WIN!!!!!!!」




そうまりんさんが言うと、全員の配信画面が、




『MSH WIN』




で埋まった。

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