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視聴者の声

そんなやりとりを直人としていると、雪菜さんからメッセージが届いた。





『湯月くん、お久しぶりです! やっと落ち着いてきたのですが、ちょっとディスボードでご相談したいのですが?』

『お久しぶりです。大丈夫ですよ。いつがいいですか?』

『えっと、今日の21時以降か、明日の12時~16時だとどちらがいいですか?』

『俺はどっちでも合わせられるので、雪菜さんのより都合の良いタイミングで大丈夫ですよ』

『じゃあ、今日の21時でもいいですか?』

『了解です!』

『ありがとう(スタンプ)』




そう雪菜さんとやり取りして、直人への返事はめんどくさくなったので無視して、夜ご飯を食べにリビングに移動した。



そして、21時になり、ディスボードを起動すると、日向ゆきはさんからフレンドが飛んできた。


承認して、しばらくすると、サーバーに招待されたので入室した。





「お久しぶりです、アークさん!」


「おひさしぶりです、そして初めましてゆきはさん」


「あ、確かにゆきはでは初めましてですね!」


「しかし、日向ゆきは凄い勢いですね」


「本当、色んな方に呼んでいただいて、ありがたい限りです」


「無理しすぎないようにしてくださいねー」


「ありがとうございます!」


「事務所の方はどうですか? 何か困ったこととかないですか??」


「今のところ大丈夫です! 担当の方がすごくよくしてくれて、前より配信のことを考えることができるんです~」


「おお、それはいいことですね」


「はい、なのでよかったです!」


「それは俺も安心しました~。それで今日はいったい?」


「あ、えっとですね、アークさんまた一緒にOPEXのコーチング配信やってくれないですかね?」


「いや、俺は全然いいですけど、事務所さんがいいって言いますかね? 俺がそこそこの配信者ならいいってなるかもしれませんが」


「それなんですが、転生以降もわたし結構な頻度でOPEX配信やっているんですね」


「はい、俺もいくつかみましたよ!」


「ありがとうございます! それで最近OPEXの配信をしていると、ランクの伸びが著しくないのも理由ではあるんですが、昔から応援してくれてる人たちが、『教えてアーク先生は廃止なの?』とか、『アーク呼ぼうよ』みたいな感じで、結構コメントを貰うことが多くなって…」


「ああ、そうだったんですね…なんかすいません…」


「あ、いえいえ! 私は全然いいんですが、流石に難しいかなと思っていたんですけど、担当さんが、視聴者さんも仰ってますし、アークさん呼んでみても大丈夫ですよ?って言ってくれてまして」


「おお、そうなんですね。 俺はゆきはさんがいいなら全然いいですよ!」


「本当ですか? やった! そしたら、教えてアーク先生シリーズ復活させよっと!」


「プラチナまで見る約束でしたしね!」


「覚えていて頂いてありがとうございます! あ、でも私一応設定があったので、どういう設定にしようかな…」


「えーっと、確か前世の記憶が完全にある別の人間の設定なんですよね?」


「そんな感じです!」


「そしたら、前世の記憶を頼りに前世の時の師匠を探したら、その師匠はまだ生きていて、感動の再会を果たした的な感じでいいんじゃないですか?」


「あ、いいですね! 担当の人にそう言う設定で大丈夫か聞いてみます!」


「わかりました。ただ一つ、問題があります…」


「な…なんでしょう?」


「その設定に合わせた演技を俺が果たしてできるのかが非常に怖いです」


「あはは(笑) アークさん頭いいしきっと大丈夫!」


「アークならできるのか……?」


「あはは(笑) やっぱりアークさんと話してると安心します!」


「それならよかったです! 俺もゆきはさんと話していると、落ち着くのになんだか元気になります」


「え…あ……えっと…あ、ありがとうございます…」


「ではちょっと担当の方に聞いていただいて、結果はLIMEあたりで教えてくださいー」


「あ、はい、了解です! ありがとうございました!」


「ありがとうございましたー」




そう言って、ディスボードを終了した。



そうして、次の日『オッケーだそうです!』と雪菜さんからメッセージが届いたので、『了解です』と返した。


こうして、白風あげは時代の「教えてアーク先生!プラチナへの道」は、転生後の日向ゆきはが引き継ぎ復活することなった。





その後、雪菜さんと日程調整をして、プラチナへの道シリーズの復活配信は3日後と決まった。





そしていよいよプラチナへの道の復活配信が始まった。




「こんゆき~。日向ゆきはでーす! お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが…私最近OPEXのプレイが伸び悩んでおりまして……そこで、より強くなるために、前世の記憶を頼りました…」


「前世でどうやってプレイしてきて、どうやってうまくなってきたのか。そしてある一つの答えに行きつき、私はその答えを探しに旅に出ました。なんの手がかりもない、そもそもこの世界にあるのかもわからない…そんな手探りの旅でした…」




『ざわざわ』

『こ…この流れは…』

『まさか!』




「しかし、私は見つけました。やっぱり生きていた。流石先生だ! そうです! 昔から応援してくれていた方々ご存じだと思います! 「教えてアーク先生!プラチナへの道!」再開ですー!!! ぱちぱち!! では、アーク先生お願いします!」


「えーアークです。皆さん初めまして。急に弟子が消えたと思ったら、同じなのに同じじゃない、そんな存在が目の前に現れました。弟子が消えてから、すさんだ生活を送っていた俺は2つ返事でオーケーし戻ってきました。どうぞこれからよろしくお願いいたします」




『アークきたー!』

『プラチナ道再開』

『アーク設定しゃべんのうける』

『spikeの動画で名前見たことある』




こうして日向ゆきはさんと俺はプラチナへの道を再開した。


驚いたのはゆきはさんの視聴者さんが、結構俺のことを知っていたことだ。ゆきはさんの配信でも多くコメントされていたが、先日プロゲーミングチームに所属したspikeさんという方の動画に一時期よく映っていたからのようだ。


デスト帯に到達できたのも、この人に呼んでもらってたおかげなんだよなぁ


 

それから、ゆきはさんと「教えてアーク先生!プラチナへの道!」として、定期的にシリーズ配信を行っていった。

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