表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩を書きながら

作者: タマネギ

おつかれさまでした。

長くなったのは、

それだけ大変だったと

いうことですね。


行動に自信を持っている

からですね。

自分を信じられるから

動けたんですね。


その優秀な頭と体で、

世界の国難を救えるなら、

それに越したことは

なかったんでしょう。


色々な言葉が出てきます。

色々な文字が出てきます。

何が良いとか悪いとか、

そういうことはいりません。


失敗も、するでしょう。

誤魔化しも、するでしょう。

裏切りも、するんでしょう。

嘘だって、つくんでしょう。


神様じゃああるまいし、

神様ならどうでしょう。

どこまでもどこまでも、

すべてを知ってみるのでしょう。


ただの正しい人生を

送りたい人であるのなら、

間違えていないかを

気にしてばかりいたでしょう。


人類の大方はそうでしょう。

幸せな人生をおくろうと、

間違わないようにしようと、

そう思い込んでいるのでしょう。


いつもそれを意識して、

考えて、悩んで、疲れて、

考えたのとは違った意見には

そえなくなってゆくのでしょう。


何が正しいかなんて、

きちんと決められるほど、

暮らしにも、人生にも、

目印なんてついてません。


自分が正しいと思うなら、

相手は間違っていると思い、

狭い溝にはまり込んで、

答えを決めようとするでしょう。


答えなんてないのに、

幻を見つけようとするでしょう。

人類は貧弱な記憶をもとにして、

答えを決めてきたのでしょう。


あれこれと意見の出るときは、

どちらが正しいか考えて、

考えて出した答えほど

入れ替えは難しいのでしょう


いつのまにか思考は、

ここではないどこか、  

今ではないいつか、

あなたではない誰かに。


目の前にある自然の思いを、

受け取りにくくなり、

そして、受け取れなくなる。

なんてつまらないことでしょう。


答えを探すようになり、

身動きできぬようになり、

暮らしを憎むようになり、

気持ちをごまかす詩が多くなり。


草木を上から見ていては、

枝葉で地面は見えません。

ましてや、深い根っこなど、

よけいに見えぬことでしょう。


上から目線は、根本を

解決なんてしないでしょう。

解決もなにも、ありません。

幸せもなにも、ありません。


自分は正しいという思いから、

だからお前は間違っていると、

怒りが沸々、沸いてくるんでしょう。

自分が嫌でも、沸いてくるんでしょう。


正しいとか、正しくないとか、

そんなことを決めても、

誰も幸せにはなりません。

決めた世界に、幸せはありません。


詩を書いているのは、

ありのままを、ありのままで、

書き留めておきたいからで。

溝にはまってもがくものでもありません。


相手に言ってあげたいと思う

優しい心も、親切な心も、

私は間違っていないという

狭い心から、発しているのでしょう。


ほんとに、おつかれさまでした。

長いこと、ご苦労様でした。

ゆっくりしてもいいのでしょう。

詩を書きながら、ふとこの狭い心から。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ