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やたらと久々に投稿してすみません。
なんか考えてたらあれもダメこれもダメになって遠のいてました。
もうだらだら考えず書いてこうと思いまして…すみません。
「んー……」
カーテンの隙間から入る光が眩しく目が覚める。
まだ眠たい。
前日の夜会の疲れが取れずいつもより重い身体を起こす。
少し肌寒く素足をベットから冷えた床に下ろすと床の冷たさに少し目が覚める。
「…はぁ─…」
前日の夜会のことを思い出しため息をこぼす。
ひたひたと素足で歩き
カーテンのしまった窓辺に向かい開ける。
庭に我が家に長年勤める庭師が花に水やりをしています。
いつもと同じ光景に私はほっとする。
それから窓を開き
朝の澄んだ空気を深く吸う。
落ち着くと顔を洗い部屋付きの洗面台へ
夜着から普段着のワンピースに着替え一通りの準備を整える。
そして窓辺のウィンザーチェアに腰かけ小説を読む。
エミリーに押し付けられた恋愛小説。
主人公の少女が色んな苦難にぶつかり悩んだりするのだがそれを幼馴染や友人に助けられてストーリーが進む。
今読んでいるところは何度か苦難を乗り越え主人公の少女が悩む。
2人の男の子の間でどちらを選ぶのか。
自信はあるのね。私はそう思います。
次のページへ視線を移す。
コンコンッ──
そこにノックの音がする。
「はい」
「失礼致します。おはようございます。ユフィーリア様」
「おはよう。マーサ」
「…お疲れですね。」
「そんなに分かるほどかしら?」
「私はユフィーリア様の侍女ですので」
「そうね…」
「お疲れであれば本日はごゆっくりされては?」
「大丈夫よ」
「ご無理はされませんよう…」
「えぇ、ありがとう」
マーサがいれてくれた紅茶を飲む。
ここまでが朝のルーティン。
マーサはもう15年私の侍女をしてくれています。
家族よりも近くに居た人、よく見てくれていて
よく気づく人です。
「ユフィーリア様本日夕刻頃に奥様とカリーナ様がお帰りになります。」
「…そう。」
「あとシャルド公爵夫人エミリーナ様よりこちらを」
「ふふ、早いわね。」
マーサから手紙を受け取り開封する。
いつも通りお茶会のお誘いです。
「1週間後予定はあったかしら?」
「今のところご予定はありません。」
「そう。なら伺うと返事を出しておいて」
「畏まりました。…奥様方のお出迎えはされますか?」
「一応出迎えは行くわ。」
「ではそのように。」
ジゼル=エルントラ
現エルントラ伯爵夫人
10年前私のお母様になった人
あまり目立たない人。
必要最低限の話しかしないしさほど興味もありません。
カリーナ=エルントラ
エルントラ伯爵家令嬢
10年前お母様と一緒に出来た妹。
とはいえあまり妹という感じもしません。
似てもいないし純粋で羨ましくもあります。
あまり仲がいいとは言えない間柄です。