冒険者ギルド
今日も草原でデイリークエストの薬草10本を探している。昨日は達成する前に寝落ちしたから達成できなかった。
もう一つのクエスト、魔物10体はすぐ倒せたから早めに達成できたが昨日と同じで薬草が後2本見つからない・・・
森にジャイアント・ベアとかが沢山いたら困るからな、せめてレベル5以上かレベル10まで上げないと入ってもすぐ死にそうだし・・・
「草原のエリアを入り直せばアイテムも一度リセットされるのか?」
『そうですねマスター、出現場所は多少変わりますがリポップしますよ。』
ルルアの話を聞き、森はやめて町に一度戻ってから草原に入り直すことにした。
門に近付くと衛兵が行きと同じで帰りもいる。
『冒険者か?入国前に身分証としてギルドカードと顔を見せろ。』
フードを目深く被っていたから衛兵に怪しまれた。身分証ってまだギルドに入ってもいないし、国境沿いの町は面倒だなー。
持ってないと伝えると、代わりに入国税が1000ギルかかると言われた。初心者泣かせだなー1000ギルも持ってないし・・・
朝通ったのに・・・面倒だが拠点に戻るため一度ログアウトすることにした。「ルルア、ログアウトってどうやるんだ?」
『マスター、お出かけですね?マスターのお帰りを心よりお待ちしております。』
ルルアの言葉とともに電源が落ちる。すぐログインし直すと朝と同じく部屋に戻っていた。
『マスター、お帰りなさいませ。』
俺は登録しに行くため部屋を出て冒険者ギルドへ向かう。
初期登録のカウンターに行くと『冒険者ギルドへようこそにゃ!登録は初回かにゃー?これに書いたら登録終わりだにゃん』と受付の獣人が言って登録用紙を渡された。
登録用紙には名前・年齢・性別・適性の記入覧がある。適性は適性神託を受けた本人しかわからないため俺は魔法剣士と記入すると『ふむふむ、なかなかレアな適性を持ってるにゃ!』と獣人が言ってきた。
『初回登録手数料500ギルかかるにゃん』とここでも金がかかるようだ。勿論あるわけない・・・のでポーション小を売ることにした。カウンター付近は素材を売りにきた冒険者が多く、俺の番になると売る・話すの選択肢が出てくる。
1本あたり300ギルで売れたから2本売り、初回登録手数料にあてた。ギルドカードをもらい登録が済むと
『冒険者ランクはギルドポイントを貯めるとF・E・D・C・B・A・Sとランクが上がっていくにゃん。あとFランクは一週間に一度も依頼を受けないと冒険者の資格が失効するから気を付けるにゃん。もし失効して再発行する時は手数料が300ギルかかるにゃん』とニヤリと獣人は嫌な笑いを浮かべた。
「依頼はどうやって受けるんだ?」
『依頼は自分のランクの1つ上まで受けることができるにゃん。もし依頼を失敗したら違約金が発生するにゃん。違約金は報酬の1割だにゃん。3ヶ月経っても払えない時は奴隷堕ちもありえるから注意するにゃん。あと、10回以上依頼を失敗し続けるとランク下げや冒険者の資格剥奪があるにゃん。』
奴隷堕ちとかやだな・・・ずっと奴隷生活をゲームで体験とかクソゲーだろ!!
『クエスト掲示板から受ける依頼の紙を受付に持ってくれば受けられるにゃん』
ひとまずクエスト掲示板を見てみると、Fランクの依頼はどれも町中の何でも屋的な依頼がほとんどだった。薬草のデイリークエスト達成の為にも外の依頼を受けることにする。丁度、薬草採取の依頼があったから受付に持って行き依頼を受けることにした。
薬草10本採取依頼
期限:1日
報酬:500ギル
ギルドポイント:1
クエスト受付カウンターに行くと同じ獣人が対応にくる。依頼を確認すると
『薬草は草原や森の草が生い茂るところに生えてるにゃん。植物の採取依頼は根っ子の採取依頼でない限り、次が生えなくなるから根っ子の手前で採取するにゃん。あと薬草はほとんど1ヶ所に群がって生えてるから頑張って探すにゃん。』
薬草が群がって生えてる!?草原のエリアはいくら歩いても8本しか見つからないのに?
俺は驚く情報を聞き足早にギルドを後にした。