表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

美味しいからじゃないかな

「なんかこれ食べ物っぽいよ」

「言われてみれば美味しそうかもです」

卓上には、乳白色の臓器のようなものが置いてあった。

巨大な魚か何かの白子のように見えなくもない。

「鳥の肝臓っぽいね」

「エスちゃんもたまに鳥捌きますけど、こんな肝臓見たことないですよ」

「ちょっと特殊なものだね。飼育してる鳥に無理やり餌を食べさせて肝臓を太らせたみたい」

「呪術か宗教的なアレなんでしょうか……」

「美味しいからじゃないかな」

「手間かかりすぎじゃないです?」

「手間に見合う味なんじゃない」

「まあ、そんなに言うなら食べてみましょう。焼けばいいんですかね」

「内臓だし火は通したほうがいいと思う」

「じゃあちょっと焼いてきます」

ウラジミールが皿とナイフとフォークを卓上に並べ終わると、キッチンの方から香ばしい匂いが漂ってきた。

ほとんど間を置かずに、空のフライパンを持ったエストラゴンがキッチンから現れる。

「あれ。あのお肉どこ行っちゃったの」

「内臓だって言うから念入りに焼いたら、溶けて無くなっちゃいました」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ