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ちょっとエッチなやつですよ

「今回のは本ですよ。しかもちょっとエッチなやつですよ」

エストラゴンの手には、薄っぺらい一冊の本が握られていた。

品質は驚くほど高く、印刷と製紙技術から作られた世界の技術レベルが想像できる。

「読めるの?」

「文字は読めませんが、絵がついてるので」

「どんな奴なの」

「ドラゴンと平べったい鉄の馬車?みたいなやつが性行為に及んでいる本です」

「へ?」

「進んでますねえ異世界の方々は」

「進んでるというかなんというか」

「あ、いけませんよ偏見は」

ズビシ!とエストラゴンが人差し指を立てる。

「はい」

「今度東の洞窟のドラゴンさんに会ったら見せてあげましょう」

「やめたげて」

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