目次 次へ 1/10 はじまり 人里離れた森の外れに、ウラジミールとエストラゴンという二人の魔法使いの少女が住んでいた。 薄暗い、気味悪がって誰も寄り付かない森。 魔法使いが住むにはうってつけで、怪しいキノコも毒虫もたんまり採れて、しかも人払いの手間もいらない。 しかし、予定外のことが一つあった。 森には、どこからともなく不思議なものが『流れ着く』ことがあったのである。 少女たちはいつからかそれを記録して遊ぶようになった。 剣と魔法の世界の、片隅のなんでもないお話。