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シニガミ  作者: 白影鬼霸
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山谷の本気part2

 今日の数学の時間以内に予定が決まってよかった。

 今は家に帰っている(寄り道中)本当は部活があったが、明日がテロの日だとすると準備に時間がとてつもなくかかってしまう。

 なので今回は協力な仲間を追加した。俺の唯一無二の親友。神野かみの名井ないだ。ここでのポイントは決して人の名前で遊んではならない。たとえば(髪の無い)とかは言ってはならない。こいつはしっかりとフッサフサの髪の毛が頭皮にくっついている。もちろんカツラなんかではない。

山谷やまたに、いったい何を買うんだ?」

 今は俺のお気に入りの店、爆竹専門店へ向かっている。なぜかこんな危険な店なのに学校から近い。

「えーと、爆竹を5000セット。火薬を5000セット、そして店を移してエ〇本を20冊。木刀の代わりの鰹節かつおぶしを300セット。だいたい合計金額は…」

「え?なんか単位おかしくね。」

「おかしくない。」

 今回は大規模なんだ。

「よし、合計金額は爆竹20連10束入×10箱が2000円だから、これが5000セットで千万円か。そして火薬もおんなじ千万円、エ〇本は一冊500円で20冊だから一万円、鰹節はすべて無料、そしてこれの輸送費で三万円、合計は二千四万円だ。安いな。」

もちろん山谷にとってはとってもお安いお値段である。

「おいおい、安くないって、なんだよ二千四万円って、それに鰹節無料って何?」

確かに普通の人が聞いたらビビるな…でも、質問は一つずつにしてもらいたい。

「まぁ、一つずつ説明をしていくとだな、俺の親父は鰹節工場の社長をしている。そして国内の鰹節の93.26%はうちの親父の会社で製造をしている。鰹節が家に腐るほどあるからそのうちの少しをもらっていく。」

「お、おう、俺の食べている削り節もお前の親父さんの会社の物だったのか…」

「ああ、多分そうだ。そして二千四万円は俺のブラックカードで支払う。」

「一体お前のうちはどんだけ金持ちなんだよ。」

「そしてエ〇本はこのニセ身分証明書 (大学生用)でどうにかする。しっかりとハンコも押してある。(芋で作った)」

「なんか準備が万端すぎるな…」

「説明が終わったところで買いに行くぞ。」

「おう、」


その後店までの道でこれからのテロの説明を詳しく教え、メンバーの紹介をした。するといつの間にか爆竹専門店についていた。

少しを大きめの自動ドアを抜け、店員に話しかける。そしてついでに名井には輸送業者に電話をさせた。

「いらっしゃいませ〜。何かお困りですか?」

「えっと、爆竹を20連10束入×10箱で5000セット、同じく火薬も欲しんだが、」

「かしこまりました。合計金額は二千万です。」

「ならカードで、」

「はい、ええと、ご購入いただいた物はどちらへ?」

「輸送用のトラックが来るのでそれに…」

「はい、かしこまりました。」

なんだか結構クレイジーな店員だった。見た目はとても優しそうなのに。こんな爆買いをしても何も言わないなんて、やっぱ世界は広いんだなぁ。


 少し待っているとそこに大型のトラックがやってきた。

 輸送業者は言った。

「いったいこの火薬と爆竹はどこに運べばよいのでしょう?」

「あぁ、ここの街の中央付近に輸送してくれ。」

「わかりました。輸送費は三万円ですがよろしいですか?」

「おう、なら、カードで。」

「かしこまりました。」

 そういってトラックは街の中心付近へ向けて行ってしまった。しかし、あれだけの火薬と爆竹を輸送してくれ、とお願いしても驚かないなんてすごいな。

 そうやって関心をしていると横から声が聞こえた。

「次はコンビニだよな。」

「ああ」

 次はコンビニでエ〇本を買いに行く。いったいこれがテロの何の役に立つのか気になるだろうがまだ来ここでは名井には教えない。どこかで口を滑らせて言ってしまう可能性があるからだ。

 

 コンビニまでは歩いてついた。

 しかしこれからが問題だ。いかにコンビニの店員にバレないように20歳コーナーのところから本を20冊も取り出してレジに持っていき、買うか。一様身分証明書はあるが証明できそうにない。だからと言って無駄に変装をしに行くともっと怪しまれる。ここが難しい。

 買う本の内容はとりあえずエ〇本であればどんなものでも構わない。

 さっきの爆竹専門店とは違い、手動式の扉を開き、右に曲がる。もちろん名井も後ろにくっついてきている。

 右に曲がった瞬間、目の前にあったのは監視カメラだ。無駄に緊張をしていると歩き方が変になるので落ち着いて、冷静になって行動する。

 ついた、20歳コーナーに。

 20冊はなさそうなので、だいたい20冊だろう、というところで本を抱えこみ、レジに向かう、もう、緊張をしすぎて名井のことなんて気にしていられなかった。うまく何冊か本を持ってきただろうか。

 さらに運が良かったのか、悪かったのかわからないけれどレジには誰も並んでいない、いるのはクソブサイクな顔面をしたババァが一人ずつ、二台のレジにいた。

 大量に抱えこんだ本を店員に渡す。名井も同じように、一様万が一のために名井にも身分証明書を作っておいてやったが、アイツのことだから見せたとしても偽造したとバレそうだ。

「5000円のお買い上げになります。」

 ということは10冊か。そう思っていたら隣からも似たようなことが言われていた。

「5000円のお買い上げになります。」

 あっちも10冊、つまりこれで買うことに成功したら20冊ちょうどになる。

 手の汗がひどい、おそるおそるブラックカードを店員に渡す。

「カードですね?」

「は、…はい。」

「お買い上げありごとうございました。」

 買うことに成功した。もう、自分の感情が爆発しそうだ、決して読みたいわけではない。

 しかし、なんだか隣が困っていた。

「え?これ、自腹?」

 忘れていた。俺だけならブラックカードがあるけれど、二手になると名井は自腹になってしまう。

 しかし、なんだかおもしろそうだ。ここは自腹だといっておこう。

「あぁ、仕方がない、自腹だ。」

「ええ?」

 これ以上なんか言ってると長くなりそうだったので、名井を睨みつける。

「は、はい、はぁ、自腹かぁ」


そんなこんなで何とか本を購入できた、これでテロの準備が整った。

「今日はもうこれでおしまいだ。ありがとな。」

「ありがとな。じゃないだろ。なんで本を俺が半分買うことになってんだよ!」

「まぁ、いいじゃないか。」

 あとはグダグダしながら家に帰った。


 俺は家に帰り、鰹節を300セット準備して夜の学校へ向かった。

 もちろん一人で鰹節を300本も持つことなんてできないからこれも輸送業者に頼んだ。

 

 夜の学校には誰もいなかった。あるのは俺と鰹節300本 (輸送業者は帰った。)

 これをがんばって鍵のかかった器具庫の中に入れる。(鍵は山谷がピッキングであけました)今やっていることは全部明日のテロのための下準備だ。

 そしてつめ終わったら山谷自家製のロケットランチャーを一つ、地上から職員室まで伸びる梯子はしご、先ほど買ってきたエ〇本を入れ、元あったように鍵をかけておく。


 明日が楽しみだ。

 なぜなら、

 テロが起きるから、そして、体育大会の練習日だから、

 うちの学校では熱中症になる人が去年、6人も出たため、結構速い時期に体育大会が行われることになったらしい。

 


 


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