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第54話 遠近両用魔力砲:トール

*第54話 遠近両用魔力砲:トール*




なんであの2人がここに居る…

避難させたはずなのに…

あの2人はどこまで見たのだろうか…



俺が魔法を使った所は、見てしまったのだろうか…



『ッッッッッシャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎』


そんな気も知らずに、八岐大蛇は咆哮する…


そして、俺は大きなミスを犯した…


ほれは、委員長さんとリズに魔法を使うところを、おそらくだが見られたこと…



そして、“もう一つ”



俺が、“委員長さんとリズの方を向き、八岐大蛇に人間エサの在処を知られてしまったこと”…



「っ⁉︎」


一瞬にして、八岐大蛇の姿が消え、ものすごい速度で、委員長さんとリズの目の前に出現した。

委員長さんとリズは反応が遅れ「ぇ…?」と声を出すが、完全に手遅れだった…



八岐大蛇の反応速度に人間の反応速度が勝てるわけがないからだ…



八岐大蛇は二本の鋭い毒牙を立て、委員長さんとリズに襲いかかる。


「っ⁉︎ドラァアシャア‼︎‼︎‼︎」


間一髪、俺の足が間に合い、八岐大蛇の頭のうちの一つを殴り飛ばす…


残り7本の頭が、「待ってました」とでも言うようにニタリと笑い、俺に毒牙を向ける…


グシャッッ……………と聞こえた…

その音が聞こえた瞬間、額に生暖かい液体が触れ、空中にもそれが舞う…


もうこの感覚には慣れたような気がする…


右手を動かすが反応がない…

右手を見ると、そこに右手はなかった…

と言うより、右腕がなかった…


ああ、またか…と思った…


俺の右腕は、俺の体には繋がってはおらず、代わりに、大量の鮮血が吹き出していた…


俺の右腕は何処にあるのか…?


考えるまでもなかった…


俺の右腕は、八岐大蛇の頭の一つが咥え、美味そうに食っていた…


そして、余った頭は残り6本…その6本が空中を舞う俺に襲いかかる…


そして、俺は思った…



“もういいや”…と…



俺は一度目を瞑り、再び開き叫ぶ。



deathデス spearスピアーaAAAAA‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」



すると、背後に漆黒の槍が6本現れる。



「行け‼︎‼︎‼︎」



漆黒の槍は一斉に飛び出し、八岐大蛇の頭に突き刺さる。

刺さった槍は止まるかなとなく突き進み、八岐大蛇頭を貫通する。

そして、先ほど、俺の腕を買っていた頭の首に一斉に襲いかかり、首を落とした…

そして、俺が殴り飛ばした頭の首の根元に全ての槍が突き刺さり、動きを封じた…


そして、すかさず次の魔法を繰り出す…



「Bomb‼︎‼︎」



そう叫ぶと、切り落とされた頭が突然爆発し、大量の光の粒子が放射出される…


そして、放出された光の粒子の一部が右肩に集まり、右腕を再生した…


腕の動きを確かめるために、ぐるぐると肩を回したり、腕を曲げてみたり、掌をグーパーグーパーして見るが、特に異常はなさそうだ…



「gate‼︎‼︎」



俺は右肩の辺りにgateを開き腕を突っ込む、そして、あるものを掴んだのち、腕を引き抜き、gateを閉めた…


「で?何をやって居るんですかお二人は?」


先程から硬直して居る2人に向かって俺は話しかける。

2人は何か言いたげな顔をして居るが、恐怖と驚きのあまりに動かないようだった…


「今非難されると俺が困るからここから動かないように。いいな?」


2人は無言で頷いた…


すると、背後からバキッ‼︎と音が聞こえた、どうやら八岐大蛇がdeath spearを破壊したらしい…


「さてと、一様委員長さんとリズがあるようですし、態々、聞こえるように自己紹介でもしましょうか…」


俺は掌に握られた“片手拳銃”…“遠近両用魔力砲:トール”を構えた…



「私は一光学園 今の所主席 神藤新…


本名…死神です…」


『ッッッッッシャァアアアアアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎』


先程の攻撃で頭にきたのか、八岐大蛇の体の紅い模様が強く光っていた…


先程から落とした頭も再生しており、やはり、deathspearも破壊されていた…


「さてと、新武器、“トール”の威力を試す相手に不足はない…

んじゃ、行きますかぁああ‼︎‼︎‼︎」


『ッッッッッシャァアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎』



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