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第41話 勝負‼︎会長さんvs委員長さん⁉︎

*第41話 勝負‼︎会長さんvs委員長さん⁉︎*


「何故こうなる…」

「「(カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…ゴシゴシ…カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…ゴシゴシ…カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ)」」

「なんでお前ら二人ともそんなに筆圧強いんだよ⁉︎」

「サッ…サササッ…サーッ…ゴシゴシ…カキカキ…ヌリヌリ…」

「姉さんは効果音口に出しちゃってるし⁉︎ってかなにやってんだよ⁉︎」

「え?見たいの?見たい?見たい?見たいよね〜じゃあ、見せてあげよう‼︎」

「見せるまでの回想がめんどくさっ‼︎」

「ジャジャーン‼︎バッ‼︎」

効果音とともに姉さんがノートを立てた

そこに書いてあったのは…“俺”?

「って上手っ‼︎⁉︎落書きのレベル超えてるんですけど⁉︎なに“デッサン”してるの⁉︎今の現状分かってる⁉︎」

「え?遊んでるんでしょ?」

「勉強会ですよ‼︎⁉︎勉強会‼︎ってか姉さんは勉強しないんだったら“俺の部屋”から出てけよ‼︎なるべく人を入れたくないやだから‼︎」

「いいじゃん従姉妹だし〜ささ、お茶でも飲んで、グイッといっちゃってください、グイッと。」

「ウゼェェエええええ‼︎‼︎」

「新五月蝿い‼︎でここどうやって解くの?」

「神藤君…五月蝿いよ…ここ教えて…」

「理不尽だ‼︎⁉︎それと“二人とも”怒るか質問するかどっちかにしてくれません⁉︎」

「「ここなんだけど…」」

「新ー‼︎新しいのデケタヨ‼︎ジャジャーン‼︎」

俺の言葉も聞かず、二人同時に指を指す…

そして、叫ぶ姉さん…

「俺は聖徳太子じゃありません‼︎」

本当にどうしてこうなった…

なんで“俺の部屋”なんかで勉強会開かれてんの?本当に…


*数時間前*


「ええっと…?中谷さん?だったけ?あの〜質問してもいい?」

「構わない…けど?」

「中谷さんの名前って…大中小の中に、山間とかにある谷に、蒼炎の蒼?」

「そう…だけど?」

「………オチが見えてるんだけど…中間の順位は?」

「学年2位…」

「ですよねぇ⁉︎何故俺に勉強おしえろって頼む⁉︎」

「…神藤君との間が40点以上あるのよ…」

「……いや、俺の点数が化物じみているだけだから…」

俺が言うのもなんなんだけど…ここの高校で全教科満点を取るってのは俺が初らしい…

テストの結果が出た後、順位発表する前に先生達が急に会議をし始めたし…

一番最初に俺のカンニングを疑われた…

なんか知らんが俺だけが先生と一対一で抜き打ちテストさせられて…

まぁ…当然の如くオール満点な訳で…

その後の先生達の敗北感に溢れた職員室を思い出すと…

なんか可哀想になってきたな…

「私は一番を取りたいのよ…この学校で…」

「…一様言っとくけど、俺次も500点とるよ?」

「…分かってる」

「………分かりました…俺も手は抜かないぞ?」

「…上等です」

「ってそこでなに話がついてんの⁉︎私に教えてくれるんじゃないの⁉︎」

「同時に見るから問題なし。」

「じゃあ、私も参加しよっかな〜」

「姉さんは自分でやれ」

「ひどいっ‼︎⁉︎どうして‼︎⁉︎」

「絶対、途中で飽きるからだよ…」

「グハッ‼︎‼︎」

姉さん、K.O.‼︎

「で、何処でやる?勉強会。」

「「え?」」

「ん?どうしたんだ?なんか提案でもあるのか?」

「いや、提案したんだし…」

「当然…」

「新の家だよね?」「神藤君の家だよね?」

「………は?」


*現在に戻る*


会長さんと中谷さん(?)下校時刻になってからそれぞれの家に帰らず、そのまま家に来た。

ってか、中谷さんも委員長さんで良いや…

そして、姉さんの乱入により四人で勉強を始めた…

会長さんと委員長さんは着々と解き進め分からないところがあれば質問し、解く、質問の繰り返し…

姉さんは開始から約10分でお絵かきタイムに入った…

そして、俺はというと…

「(ニヤニヤ)…………(ペラっ…)〜♪……‼︎⁉︎(じ〜〜〜)……‼︎‼︎⁉︎(ぺらっ…)…‼︎…(…うるっ…ふきふき)………(ホワ〜ん…)…(パタンっ)」

「「……………………。」」

「よこいせっと…(ペタペタ…)………(コト…)……ふむ〜…テイッ…(シュッ!)……(ペタペタ…ストン)……ピラっ…」

「「っておい‼︎‼︎」」

「んゃ?だったの?」

「私が勉強してるのになんで新は呑気に気持ち悪い本読んでるの‼︎⁉︎しかも、さっきから読んでいる漫画の表紙の女の子全員スカートめくってるし‼︎‼︎へ、変態‼︎」

「気持ち悪いってなんだよ‼︎ってか変態でもねぇよ‼︎表紙は確かにあれだけどこの漫画超面白いんだぞ‼︎‼︎」

そう言って読んでいた漫画を高々と掲げる。

いや、本当に面白いから、アニメ化もされたし。ダンディさんのゲ○ツとかもでてくるぞ。

「私だって読みたいのに‼︎羨ましい‼︎(半泣き)」

「委員長さんも何言って……ん?」

「え?」←会長さん

「あ…」←委員長さん

「……ええっと…委員長さん?聞き間違いだと思うけど“羨ましい”って言った?」

「…………ナンノコトデスカ?」

「「わざとらしい‼︎‼︎」」

「………言いました…」

「「…………。」」

ええっと…もしかして委員長さんって…

“オタク”…?

「…でも、けしてオタクじゃ無いから…絶対…」

……本当か…?なんかものすごくビクついているけど…

一様…“試してみる”か…

「会長さん会長さん」

「え?何?」

「話をしよう(キメ顔)」

「え⁉︎なんで⁉︎ってか何その顔⁉︎かっこいい‼︎」

「(パシャシャシャシャシャシャシャ…」

「(ピクっ…)」

…やっぱり、反応した…何処からかカメラを連写するような音が聞こえたけど…まぁ…後で全部削除しとけば問題ないか…

「バレなきゃ犯罪じゃないんですよ(アホ毛たら〜ん)」

「急にどうした⁉︎」

「(ピクピクっ…)」

「ハーレム王に俺はなる‼︎」

「本当にどうしたの⁉︎黄色い救急車呼ぼうか‼︎⁉︎」

「(ピクピクっ‼︎…)」

「この部の志望動機ですか?二次元嫁を描くことです(キリっ‼︎)」

「希里君‼︎黄色い救急車‼︎黄色い救急車呼んで‼︎」

「(ピクピクピクピク‼︎)」

「貴方…最低…ですね?」

「希里k…」

「怠惰でしょぅ‼︎‼︎⁉︎」

「⁉︎」←会長さん

「なんで最低⁉︎なんで最低にしたの⁉︎そこは怠惰でしょ‼︎あのかの有名なキ○トさんと同じ声優でギャップがすごすぎることで有名になったペ○ル○ウス・ロ○ネコ○ティさんだよねぇ‼︎⁉︎ペテ○ギ○スさんのこと馬鹿にしてるでしょ‼︎あんたそれでも学校1のオタクなの⁉︎」

おおぅ…ものすごい勢いで言われた…

「あ、そうでしたそうでした怠惰でした。言い間違えました。ところで委員長さん?」

「ん?」

「なんでそのネタ知ってるの?」

「え?う?あ…」

「??」←会長さん

「一様聞いときますけど…委員長さんってオタク?いや、オタクだよね?」

「………………………はぃ…」

「「…………」」

「そうですよ私はオタクですよ。何か問題でも?」

「あ、吹っ切れた」

「うぅ…」

「そうだったんだ…」

「いや、かなり意外だな…うちの学校のオタクって俺くらいかと思ってたわ〜」

「ん?新たくらいってどういうこと?」

「ん?え?知らないの?うちの学校で俺くらいしかオープンでオタ活してないだろ?」

「オタ活って…まぁいいけど…言われてみればそうね。」

「いや、うちの学校の偏差値って化物みたいに高いじゃん。だから学校について行くのが精一杯でオタクを卒業した奴が大勢いるんだよ。」

「な、なるほど…」

「そんな中でも、俺だけがふっつ〜にオタ活しているから、学校一のオタクって呼ばれてるわけだよ。」

「ヘェ〜なるほどね…」

「で、俺が予想した限りだと、委員長さんはそのオタ活を卒業した内の一人とふんでいるんだけど…図星?」

「…そのとおりです……」

「……。」

「で、思い切って聞いちゃうんだけど今のご感想は?」

「とりあえず、ここにあるラノベと漫画を全読破したい‼︎」

「「…………」」

いや、そういうことじゃなくて…まぁいいか…

「ふん…じゃあ、委員長さんが簡単に成績上げる方法あるわ。」

「へ?」←委員長さん

「え?」←会長さん

「ではここで委員長さんにmission‼︎」

「え?え?ミッション?」

「次の期末テストで俺との合計点数差が10点以下にし、ここにあるラノベ、漫画を自由に読む権利をGETせよ‼︎」

「?…………え?」

「つまり、俺との合計点数差が10点以下にすることができれば俺がここにある本を委員長さんが読みたいだけ貸してあげるということだ。OK?」

「え?…ま、マジっすか…?」

「マジです。ちなみにここにある本以外も実家から取ってくればあるぞ?」

「…………合計何冊…?」

「ざっと200作以上?」

「そんなに…‼︎……ん?今なんて?」

「いやだから“200作”以上」

「ええっと…200冊だよね…?」

「いや“200作”だって…」

「……………………。」

「……………………。」

「…………はは、冗談はよしたまえよ神藤君。200作なんてどれだけのお金があると思っているんだよ〜あり得ないあり得ない…」

「(あ、もしもし“シュバルツさん”?俺の本だなの写真って送れる?あ、200作分くらい映る感じでお願いできる?あ、ぱっと見そのくらいしか見えないように写真って撮れる?あ、できる?ありがとう‼︎じゃあお願いします‼︎はい、ではよろしく〜)」

「…………何語…?」

「俺の実家の言語だよ。民族的な感じだと考えてくれればいい。」

「神藤君ってハーフなの?」

「YES」

民族的な言語というのは真っ赤な嘘である。実際話していたのは神語(ゴットワード)。そんな言葉は地球上のどこにも存在しない訳だから。民族的な感じだといえば大抵なんとかなる。

ちなみに、俺の戸籍は日本とロシアのハーフということになっており、親父がロシア人の世にも珍しいアルビノということにもなっている。

「…その割には…日本人に語りすぎてない?」

「まぁ、父親が日系だったからな。日本人に見えなくもない。お、送られてきた。ほい。」

と、シュバルツさんから送られてきた写真を委員長さんに見せる。ちなみに会長さんもそれを覗いている。もっというと、姉さんは睡眠タイムに入ったようだ…本当に何しにきたんだよ…

そして、送られてきた写真は無論本棚の写真なのだが…

そこにはずらりと並ぶ本棚とそれにぎっしり詰まった色とりどりの小説が並んでいた…

「…………図書館?」

「いや、俺の本棚だから…」

「「…………………は?」」

「いやまぁ…ラノベ以外もあるからな…そんな風に見えるかもだけど…」

「「…………………」」

うぉヤベー…完全に空気が凍りついたよ…

「………一様いっとくと親の金は使ってないからな…?」

「「それはそれでおかしい‼︎‼︎」」

「だいたい、こんな量の本を買う金何処にあるのよ‼︎⁉︎何十万するのよこれ全部で‼︎あんたの小遣いどうなってるのよ‼︎」

「羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい‼︎」

「いや、別に小遣いもらってないんだが…自分で稼いでるし…」

「「…………は?」」

「いや、うちの家俺の稼いだ金で養ってるし、まぁ、小遣い足りなかったら自分で稼ぐしかないんだけど…まぁ、俺は仕事をすればなんとかなるから問題ないんだけど…ん?どったの?」

あれぇ〜おっかしいな〜二人の様子が変だぞぉ〜?

そして、タイミングを見計らったように二人同時に同じことを叫んだ

「「うちの学校バイト禁止なんですけどぉ‼︎‼︎⁉︎」」

「…………………いや、バイトはしてない。」

「「してるでしょうがぁ‼︎⁉︎」」

「いや、俺がやっているのは“仕事”。アイアムヲォークパーソン。オーケー?」

「「…………………意味がわからん…」」

「つまり、新は既に就職済みってこと。」

「そういうことそういうこと。ってか姉さん起きたの?」

「そりゃそんなに騒がれたら寝れようにも寝れないよ〜」

姉さんはむくりと起きると「ふぁ〜」と口に手を当て欠伸をし、眠たそうな目を擦りながらこちらを向いた

「ふぅ〜んん…目覚めの新チャージ〜…ギュッ…」

「いやギュッじゃ無いよ‼︎抱きつくなって‼︎寝ぼけて無いでさっさと離れろよ‼︎って会長さんはそのジト目をやめてもらえます⁉︎って委員長さんも⁉︎」

とりあえず、抱きついてきた姉さんを無理やり剥がした…

ってか姉さんは寝起きに抱きつくのを本当にやめてほしい…抱きつかれるたびにものすごく柔らかい感触が……………………よし、これ以上考えるのは止そう。俺のあだ名が学校一のオタクから学校一のキ○オタにグレードアップしてしまう。グレードアップと言うよりはグレードダウンだけど…まぁいいや…

「まぁと言うわけで俺は就職済みということでうちの家族を養っております。ちゃんと学園長にも同意を得ているから問題ない。それと、バイトは学園長に申請だせば出来なくはない。だけど、それ相応の理由がいるだけだ。俺は十分な理由だろ?家族を養うためっていう理由があるから。」

「…………新のお父さんは働いて無いの?」

「“無職”だな。」

「「…………………。」」

まぁ、親父はしょうがないといえばしょうがないのだ。親父の本名はないゼウス。神々のトップだから普段は遊んでいるように見えるが何かとと忙しい。だが、俺たちに心配をかけ無いように明るく振舞ってくれている。その事は俺たちはみんな知っている。だから俺たちもその気持ちに応えるよう普通に振る舞う。それが親父への恩返しだと俺たちは信じているからだ。

まぁ、ふざけ過ぎていてイラつくところもあるけど…

「で、委員長さん。このmissionは挑戦するか、否か。どっち?」

「します‼︎します‼︎絶対します‼︎神藤君との合計得点を10点以下にしてラノベと漫画読みまくります‼︎」

「あと、言い忘れていたがもしmissionをクリアできたとしてラノベと漫画を読めるようになったとしても、一度オタ活を辞めないといけないくらいヤバかったんだからそんなに熱中するなよ?また同じ事を繰り返すだけだからな。勉強の合間に読めよ?」

「ラジャー‼︎あ、違う。イエス‼︎マイロード‼︎」

「俺はフ○ント○ハイブ家党首ではありません。」

「セバ○チ○ン様ぁああああ‼︎‼︎」

「「「…………………。」」」

「で、次は会長さんだけどどんなmissionがいいかな…」

「え?私もあるの?」

「ん?いや、別に無くてもいいけどご褒美あった方が頑張れるだろ?」

「ま、まぁ確かに…」

「はい‼︎じゃあ私のご褒美は新と1日デートが良いです‼︎はい決定‼︎」

「却下」

「何でぇーーーーーーーーー‼︎⁉︎」

「そもそも、姉さんの目標は何?」

「それは〜勿論〜新の〜お・よ・め・s…」

「姉さんのことはほっといて会長さんはご褒美何が良い?」

「スルーされタァァーーーーーー‼︎⁉︎」

「じゃあ…私も…………」

「え?なんて言った?own more time please?」

「そ、その…私もデートがぃぃ」

「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………は?」

会長さんが放った言葉で部屋の空気が凍りついた

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