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学校一のオタクは死神でした。  作者: 肆季紙
Malevolent Memory
32/120

第32話 double life

*第32話 double life*


本当にできてしまった…

魔力の量が倍くらいになった様な気がする…

力が漲ってくる…

これならいける…

先ほどデスサイズが飛ばされた方向にに手のひらを向ける…

すると、飛ばされた方向からデスサイズが飛んできた…

それを手に握ると、デスサイズが強く光った…

そして、だんだん形を変えていき、デスサイズの刃が乱れ刃に変わった…

まるで、デスサイズと何か他の“爪のような武器”が合体した様に…

そして、ふと目に入った…刃に映る“少女”の姿…

…………………。

………………………………what!!??

え?少女?いやいや、見間違いだろう…うん。見間違いに違いない。うん。きっとそうだ。

目をこすってもう一度自分の姿を見てみる…

結果 少女が映る

「少女じゃねぇえかよ‼︎‼︎⁇⁇って声も高くなってるんですけどぉおおおおおおおお‼︎‼︎‼︎‼︎⁇⁇⁇⁇」

思わず握っていたデスサイズを思いっきり地面に突き刺してしまった

ええ⁉︎マジでどゆこと⁉︎こんなの聞いていませんけど⁉︎

自分の体を色々と触ってみる…ムニュッ…

…………………………………。

……………………………………………………………。

ええっと…これ本当にドウイウハンノウスレバイイノ?

ちなみに今触っている部分…ムニュッという感触のある部分…女性の魅力とも言える部分…要するに“胸”なんだが…………。

割と大きいのか…?

…………………。

……………ムニュムニュムニュ…………………。

「………はっ‼︎俺は一体何をしているんだ‼︎⁇」

とりあえず…状況を整理しよう。うん。そうしよう。

ええっと?まず、邪神っていうやつにdouble(ダブル) life(ライフ)っていう魔法を使おうと提案されて俺がそれにのった、そしたら少女になったと…………………

…………………………………………………。

うん。間違いなく魔法が原因だな。

「ってかおい‼︎‼︎邪神は何処に行った‼︎‼︎こんなの聞いてないんですけど⁉︎⁉︎何で少女‼︎⁇俺が少女になる必要性は何‼︎⁇ささっと出て来んかい!!!!!!!!!」

『ええっと…可愛くなったね、新…』

「とっとと説明しろやああああああああああああああ!!!!」

『ひっ…!!そ、それが…私にも何がどうなっているのか分からなくて…恐らくだけど性別が違う事が原因だと思うんだけど…』

「はぁ!!??」

『ほ、本当にごめんなさい!!』

「…………………ちなみにこれ元に戻せるんだよな?」

『そ、それはもちろん!!…たぶんだけど……』

「どっちだよ!!!!」

『ま、魔法を解除すれば元に戻るようになってるはずだから!!』

「…………元に戻れなかったら手榴弾丸呑みするからな?」

『えぇっ!!??それって新が一番危険なんじゃあ…』

「俺は魔力攻撃以外の攻撃からは痛みを感じない、頭爆破してもすぐに再生されるから問題なし」

『私が痛いだけ!!!!????』

「そのと~~~~~り」

『ピアノ買取のCMみたいに言わなくていいよ!!??』

「良くこのネタ分かったねぇ!?」

『えへへ♪』

「いや別に褒めてないぞ?」

『えぇ!!??』

「ってか本当に俺このまま戦うの!?この姿で!!??」

顔はもともと中性的な顔つきをしていると親父や姉さんに言われたことがあったからそんなに気にはならないが、問題なのは“目”だ…赤と青の“オッドアイ”って…すげぇ中二チックになってる…

髪はもともとの黒い髪なのだが一部分だけ赤色に染まっており後ろで束ねられている。要するにポニーテイルだ。

武装は普段とそんなに変わらないが腰にベルトが巻かれ、(くび)れが強調されており、背中には“触手(?)のような物”が六本生えていた…

…………………………。

……………………………………………………。

意外と…似合ってるのか…?

見た目も…悪くないよな…?

『………。あの〜新?まさかだとは思うけど自分に見惚みとれてる?』

「はっ‼︎ な、なな、なわけあるか‼︎‼︎」

『いやだってさ〜無意識のうちにデスサイズをドレッサーみたいに地面に突き刺してるからさ〜……』

「へっ?あ、わっ⁉︎な、何で俺はこんなことを⁉︎」

『……………………。』

「ううう…もう、笑うなら笑え‼︎その方が気持ちがいい‼︎」

『新〜可愛い〜』

「ふんぎゃああああああああああああああああ‼︎‼︎‼︎」


「「「『『『『『…………………………。』』』』』」」」

「あ、兄上が…女になった……まさかそんな趣味が…」

「死神殿が…あんなに可愛らしく……はっ‼︎、いかんいかん、彼奴は死神殿だぞ‼︎男だぞ‼︎皆、慌てるな‼︎」

「一番慌てているの武神君だよね…」

「うっ…」

「でも、あれが新か〜…意外と可愛い…」

「ですね〜…」「だな〜…」

「「「…………………………。」」」

「なんか勿体無いような気がしますね…」

「彼奴が元から女であればこんなことには…」

「…………………。」

「どうしたんですか?桜姫姉さん?」

「いや…私、新が女の子でもいけるかな~って」

「桜姫姉さんはこんな時に何を言っているんですか!!??」

「ごめんごめん…って新!!!!」


「ん?今、姉さんの声が聞こえなかったか?」

『うん。新!!!!って叫んでたような気がする…』

「ああ~もしかしたらだけどさ~…今さっき“何かが飛んできた”からじゃない?“かわした”けど」

今さっき何かが飛んできたそれは間違いない。やはり何が飛んできたかは分からなかった。いや、分からないというよりは飛んできた物が“無色透明で見えなっかった”というほうが正しいか?

『ああ~なるほど、“そんなこと”か~』

「うん。きっとそうだよ。」

そして、相手の攻撃をかわして移動してきた今現在っ立っている位置…

目の前にいる“やつ”の肩にポンポンッと手を乗せる…

「…で、驚きまくっているところ悪いんだけどさ~戦闘の続き…そろそろ再開しよっか♪」

その瞬間、置いていた手に伝わるほどそいつはビクッ!!と震えた…

『「ね?“本物”のビートル(君)?」』

「俺が最初に戦っていた時から今までずっと隠れていたよね~?今ここにいるみたいに“木の中”に紛れてさ~?やっと、タネも仕掛けもわかったよ~一つずつ当ててってやろうか?」

『………グォ……』

「じゃあ一つ目、まずは折れた刀からの遠距離攻撃。これは簡単に言えば鎌鼬(カマイタチ)だろ?」

『ッ!!??』

「俺がお前の偽者と戦っていた間、お前はこの木から俺が刀を折られた偽者と戦っているように見えるようにそこら中にある空気に向かって斬撃ざんげきを打ちまっくた、そしてその斬撃が放たれた後その斬撃はお前が狙った場所で小さな“爆発”を起こした、するとそこに一瞬だが真空ができる、そこに周りの空気が勢い良くはいってくる、そしてその風はお前の狙い通りに俺のほうに鎌鼬と化してとんでくる。どうだ?図星だろ?これが見えない攻撃の正体だ。」

『………。』

「じゃあ次は分身の正体。これは姿、命を自分そっくりに似せた“化身”だろ?」

『………。』

「いや〜今までall(オール)life(ライフ)を“ギリギリまで弱くしてた”から気づかなかったよ〜double lifeを使った時に勢い余って出力あげちゃってさ〜たまたま気づいちゃったんだよ〜ついでに君の位置もね♪あ、それと完全に読まれたって顔しているけどまだあるよ?」

『ッ⁉︎』

「さっきも言ったんだけどさ〜俺、一回all lifeの出力あげているんだよね?その時に気付いちゃったんだけどさ〜」

新の顔からふざけたような笑顔が消えた…

その瞬間、今まで体の中でために溜め込んでいた“尋常じゃ無いくらいの殺気”が一気にビートルへと向けられる…


「クソガキィ…テメェ何故暴走しているフリをしている‼︎‼︎‼︎」

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