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学校一のオタクは死神でした。  作者: 肆季紙
Malevolent Memory
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第31話 二つの光

*第31話 二つの光*


何故なぜ夢の中に出てきた女性の声が頭の中から聞こえる…?

『へへへ、何でだろうね~♪』

……俺が考えていることはバレているっていうことか…

『そういうことそういうこと~♪』

……………………………。

『へへへ…』

「……よし、戦闘に戻るか…」

『えっ!!っちょスルー!?!?』

「時間も無いし…それに会長さんには聞きたいことがあるしな~…」

『完全に無視ですか!?えっ!!聞こえてるんでしょ!!??無視しないでよ!!』

「聞こえな~い聞こえな~い何も聞こえない~」

『絶対聞こえてるよねそれ!!??いや耳塞いでも無駄だから!!!!何で聞こえない振りするの!?』

「名前名のらないやつの声なんて聞こえな~い♪」

『いやだから!!それは新が思い出さなきゃ意味がないの!!』

「さ~て、本物はどれかな~と…」

『ああ!!分かった!!名のります!!名のればいいんでしょ!!!!』

「いやいいよ、無理して名のらなくても?」

『お願いします!!名のらせてください!!だから無視しないでええええ!!!!』

「…底まで言うならしかたがない、で?名前は?」

『“邪神じゃしん”です!!“邪神じゃしん”です!!だから無視しないでええええええ!!!!』

「ふぅ~やっと自分から名のったねw」

『はっ!!しまった!!騙したな!!!!私は新をそんなふうに育てた覚えなんてないよ!!』

「口車に乗ったのは邪神さん(?)じゃないですか?」

『そうだけどおおお!!!!ああ!!ムカアアアアアアアアアアアア!!!!!!』

「はいはいすいませんでした俺が騙したのが悪かったんですよ」

『白々しいにもほどがある!!』

「いえいえとんでもない。本当にすいませんでした。」

『えっ?本当に反省しているの?』

「はい…本当に申し訳ない…」

『い、いいのょ別に!!私が隠していたのが悪いんだから!!』

「……許してくれるんですか?」

『許すに決まってるでしょ!!だって私は新の“お母さん”なんだから!!親子ってそういうものでしょ!!』

「ありがとうございます……で?あんたが俺の母親ってどういうことかな~?」

『え?っは!!また騙したな!!!!』

「自分から喋ったんでしょ?で?俺は説明して欲しいな~(ニマ~~~~~~~~)」

『だ、だからそれは新が自分で思い出して欲しいの!!』

「はい!!皆さんご一緒に!!はい!!説明!!説明!!説明!!説明!!説明!!説明!!説明!!説明!!」

『いや手拍子しながら言っても誰も誰ものってくれないから…ってあれええ!?女神ちゃん達がよく分からず手拍子してるうううう!?いやしなくていいよ!!ってか何でさっきからビートルは攻撃してこないの!?』

ん?そういえばそうだな…ビートルのほうを見てみる(手拍子しながら)

『『『『『ずずず…グォ(ほっ)……』』』』』

「説明!!…ってなんで自分の分身達とのんきにお茶啜ってんだよ!!!!????」

『グォ?グォーゴグォグググゴゴ』

「なにどうぞお気になさらずにみたいにいってんだよ!!??ってかその湯飲みとお茶!!それと茣蓙ござはどこから湧いた!!!!」

『『『『?????』』』』』

「ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

『まあまあ落ち着いて』

「お前はとりあえず説明しようなあ゛!!!!」

『…………それは、本当に新に思い出して欲しいの…』

「…。」

『お願い…』

『………で?勝負はこれからっていうのは?どういう意味なんだ?』

『自分で思い出してくれるの…?』

『分かったから早く話せ…俺の気が変わる前にな』

『…ありがとう……じゃあ話すね…―――――――――――』


* * *


一方その頃、希里きり桜姫おうき,武神はというと…


「「「…………」」」

「さっきから死神殿は何をやっているのだ…?」

「さあ~…後は俺に任せろって言っていましたけど…最初は真面目に戦っていたんですけどね~…」

「一人で話し出したり、一人で盛り上げようと手拍子しだしたりと…兜については暇になったのかお茶セット一式並べだしたりと…」

「最終的には一人でツッコミだしたり…私…いちよう手拍子したけど良かったのかな~…」

「「さあ~…」」

「本当に大丈夫なんですかね…兄上…」


* * *


一方その頃、西園寺さいおんじ 百合華ゆりか,ゼウス,アラクネはというと…


「「「………………」」」

「いや~…それにしても…大胆な行動に出たね~お嬢さん?」

「うにゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

「まさかキスまでするとは思わなかったよ~(ヘラヘラ)」

「にゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

「ヘラヘラ……本当にアラクネちゃん大丈夫?」

「…………はい…何も問題はありません…」

「それだったら良いんだけどさ~…そろそろ“部屋の隅”から出てこようよ…」

「………もうちょっとだけここに居させてください…」

「いやでもさ~…そのお気に入りの抱き枕(?)を抱えながらそこにいられると凄く話しかけずらいんだけど…」

「ハハハ…どうせ私は告白する勇気がない負け蜘蛛ですよ…」

「……。」

「うにゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

「うん。とりあえずお嬢さんは落ちこうね?ねってちょっ、マジで壁に頭ぶつけるのも止めよ!?」


* * *


……。

そうすれば勝てると?ってかそれ本当に出来るの?

『うん!!…やってみた事は無いけど……』

駄目じゃんっ!!!!????

『でも…成功する可能性は高いと思う…』

…………。

邪神(?)の話を聞いたのはいいがそれはいちばちかのかけのようなものだった

しかも実験はしていないときた…

このまま一人でビートルと戦っても勝てるかどうか正直わからない…

『分かった…それで行こう』

『了解!!じゃあ“私の作った魔法”を新も使えるようにするね!!』

『あいよ…』

邪神が提案してきた事…

それは邪神が作った魔法を俺…“そして邪神”が使うというものだった…

要するに…魔法を“俺”と“邪神”が“共同”で使うというものだった…

魔法の内容もはっきり言っちゃあなんだが無茶苦茶だ…

『準備できたよ!!じゃあ送るね!!』

『あいあい…っと頭の中に入ってきた…なるほど…?確かに出来なくもなさそうだが…まあ…やるか…』

『OK!!じゃあ行こうか!!』

そして、頭の中に入ってきた魔法の名を叫ぶ――――


『「double(ダブル laife(ライフ)!!!!!!!!!!!!!」』


『『『『『!!!!!????』』』』』


『「ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」』

『もっと吠える様に叫んで!!自分の命を燃やすようにもっと叫んで!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

「ハア゛アアアアアアアアアアア゛ア゛アァァ…キュアアアアア゛ア゛アアアアアアア゛アアアアア゛ア゛アアアアアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!』

『ハア゛ア゛アアアアアアアアアァァ…ヴァア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア゛ア゛ア゛アアアアア!!!!!!!!!!!』

叫びが自分の意思とは別に暴走した化身の様な声に変わった…その瞬間…

『ーッ⁉︎』

体から赤い光の粒子が噴き出した…

俺の隣にだんだん集まっていく…?

その光はだんだんと形を変え…“少女”の様な形に変わった…

『ヴァア゛アア゛アアアア゛ア゛アアアアアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎‼︎』

先ほどまで頭の中から聞こえていた邪神の叫びが隣から聞こえた…

この人が邪神…なのか…?

やがて、体から噴き出す粒子が止まった…っと思った瞬間…

『ーッ⁉︎⁉︎⁉︎』

自分の武装が勝手に豪炎化(ごうえんか)した…

豪炎化したのはいい…だが…

“青い…炎”…?

ガスバーナーの火とはまた違う、不思議な炎…

すると、隣の少女の体から“赤い炎”が噴き出した…

そして、少女の胸に強い光が宿った…

白い…周りを飲み込む様な強く…暖かい光が…

『ーッ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎』

突然、俺の胸も少女と同じ様に真っ白な光が生まれた…

その瞬間…二人の体から噴き出していた炎が二人を包み込んだ…

二色の炎が混じり合い、やがて、一つの球体へと姿を変えた…

そして、だんだん球体は小さくなっていき…

“一人の少女”が姿を現した…

その少女はゆっくりと目を開き…


『『さぁ…続けよう…勝負はこれからだ‼︎』』


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