表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/120

第20話 武神vs兜

*第20話 武神vs兜*


「久しぶりに手合わせをしてやろう」

『グオォオ"オ"オオオオ‼︎』

刀を鞘に差し構え、心を落ち着かせる…

そして、目を閉じた…

その瞬間…

『グオォオ"オ"オオオオォォ‼︎‼︎』

巨大な化身が叫んだ…

そして、途轍もなく大きな羽音を立てながら角を突き出し、突進してきた…

が、1メートルほど近づいたところで…

「消えた⁉︎」

希里の驚きの声が聞こえてきた瞬間…

カッと目を開き…

「居合…"神隠し"…」

化身が背後に現れた。

違う。

化身は斬られたのだ…

武神に触れる瞬間…武神の居合によって…

化身は体を両断され、切口から光の粒子が吹き出していた…

だが、その化身の上にはビートルがいない…

「なかなかやるのお?」

すると、武神の頬に傷が刻まれた…

後ろを振り返ると、日本の刀を持ち、鎧を身につけた男、ビートルが平然と立っていた…

『………。』

「ふん?お主は叫ばんのか?」

『………。』

「まぁ、良いが…」

改めてお互い刀を構えた…

しばらくの時が過ぎ…

"二人共同時に消え"た…

ギィーーーーーーーーーーーン!‼︎‼︎

二人が元いた場所の間で、武神とビートルが刀を交えた…

両者の力はほぼ互角…と思えた…

「武神がおされている…」

と希里が呟いた…

「ーッ‼︎」

刀と刀がぶつかり合い、辺りに金属と金属がぶつかる音が響いた。

そしてその間、少しずつ…少しずつ、武神は血を流した…

理由は簡単だった…

「ビートルの方が早い⁉︎」

そう、早い…早過ぎるのだ…

武神が刀を振るう速度よりもビートルの振るう速度の方が早いのだ…

「ーッ‼︎これがお主の強さならまだしも‼︎操られ‼︎強化されている強さなら‼︎操っている奴は腹がたつ‼︎‼︎兜はそんな事までして強くなることは望んではおらんだろう‼︎‼︎こんな偽物の力で儂に勝っても嬉しくは無かろう‼︎‼︎操られ‼︎苦しいだけだ‼︎‼︎だから‼︎兜の師として儂が‼︎儂が兜を救わねばならんのだ‼︎‼︎ークッ‼︎」

「武神さん‼︎後ろ‼︎‼︎」

「何っ⁉︎」

先ほど切り裂いたはずの化身が"再生"をしていた…

ーッ⁉︎この状況で彼奴は止められんぞ‼︎

それに‼︎あんな重傷を負っているにもかかわらず"再生などできるはずない"のに‼︎

「ーッ‼︎」

「まずい‼︎僕が止めな…

「あぁ…」

その時、希里の隣で何が動いた…

ソレはのそりと立ち上がり飛んだ…

「兄上⁉︎ダメです‼︎そんな体じゃあーッ⁉︎」

飛んでいった者…

ソレは間違いなく新だった…

希里と桜姫の武装の一部を使って傷口を塞がれた新だった…

だけど…"違う"…

「アレは…兄上?なのか?…」


* * *


「ークッ‼︎どうすれば‼︎」

背後にいた化身は完全に再生し、武神に向かって突撃した。

ークッ‼︎避けられん‼︎と思ったその時…

ズッ、ガーーーーーーーーーーーーーン"‼︎‼︎

化身が跡形もなく"粉砕"された…

背後に"突然現れた者"によって…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ